Go to contents

米「サウジがロシアと手を握った」と原油減産決定を批判

米「サウジがロシアと手を握った」と原油減産決定を批判

Posted October. 07, 2022 08:36,   

Updated October. 07, 2022 08:36

한국어

ロシアやサウジアラビアなどが1日200万バレルの大規模な原油減産に合意したことを受け、米国は「サウジがロシアと手を握った」と強く批判した。米国が自国の原油輸出の制限だけでなく、サウジなどに訴訟を起こすことができる「原油生産輸出カルテル禁止(NOPEC)法案」のカードまで出す可能性があるという観測が流れている。

米ホワイトハウスは5日(現地時間)、サウジやロシアなどの主な産油国でつくる「OPECプラス」の減産決定について「誤り」と規定し、「明らかにロシアとサウジが手を握ったものであり、(産有国の)私利私欲」と猛非難した。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は声明で、「バイデン大統領は、OPECプラスの近視眼的な減産決定に失望した」と述べた。OPECプラスは、「西側諸国の金利引き上げと景気後退に対処するために減産は避けられない」と主張した。

米国は、ロシアのウクライナ侵攻に起因するエネルギー危機の中、サウジがロシアに同調したことに憤っている。米国は原油価格の急騰を抑えるために、中間選挙がある11月に戦略石油備蓄1千万バレルを放出する計画も明らかにした。

サリバン氏は声明で、「OPECのエネルギー価格統制力を縮小させるための追加手段について議会と協議する予定だ」と明らかにした。米上院法司委員会がOPECの価格談合を規制するために今年5月に可決した「石油生産輸出カルテル禁止法案」の議会通過が推進される可能性があるという観測が流れている。同法案が通過すれば、米司法省が価格談合を主導したサウジなどに対して訴訟を起こすことができる。米国は、精油業界の反発にもかかわらず、米国内のガソリン、軽油の海外輸出制限カードも検討している。

欧州連合(EU)は同日、ロシア産原油や精油製品の価格が上限を超える場合、第3国向けの海上輸送を禁止する価格上限制を適用する対ロシア制裁に合意した。これに対してロシアは、「原油を追加減産できる」と対抗した。

5日、米国産WTI原油の先物価格は前日比1.43%上昇の1バレル=87.76ドルで取引を終えた。WTI価格は3日連続で値上がり、10.4%も上昇した。


趙은아 achim@donga.com