網使用料賦課法案に「ツイッチ」が反発、韓国だけ動画画質落とす

「９月３０日から、韓国でサービスする動画の画質は、最大７２０ｐ（ピクセル）に調整します」

グローバル放送プラットフォームのツイッチは、これまで超高画質（１０８０ｐ）でサービスしていたツイッチの映像画質を、韓国だけ１ランク下げて提供することにし、ユーザーが被害を受けている。情報技術（ＩＴ）業界では、韓国のインターネット網使用料（網使用料）の支給を義務付ける法案（電気通信事業法改正案）に対する反発と解釈している。

ツイッチは先月２８日（現地時間）、ホームページに「重要アップデート」として、このような内容を公示した。世界最大のｅスポーツ大会であるリーグ・オブ・レジェンド（ＬｏＬ・ロール）の国際試合（ロールドカップ）の開幕を翌日に控えた時期なので、サービス低下を懸念するユーザーの反発が激しかった。韓国国内では、ツイッチやネイバー、アフリカテレビなどがロールドカップの中継権を持っている。米国のアマゾンドットコムが運営するツイッチは、世界で最も規模が大きいゲームの中継プラットフォームだ。国内では、今年６月基準で月間ユーザー数（ＭＡＵ）が２４５万人に達する。

国内のＩＴ業界では、国会の網使用料の義務付け法案の推進に対してツイッチが反発を示したと見ている。現在、国会にはツイッチやネットフリックス、ユーチューブなどのコンテンツ事業者（ＣＰ）が、通信会社（ＩＳＰ・インターネットサービス提供業者）に網使用料を払うよう定めた法案が７件発議されている。ツイッチは公示事項で、網使用料関連法案について直接言及しなかったが、「韓国でサービス運営費は増加し続け、このような現象は今後も持続するものと見られる」と説明した。

オンラインクリエイターやユーザーらは、ツイッチより国会に矛先を向けている。網使用料法案の立法過程で、一般ユーザーが被害を受ける結果につながったとし、対策作りを求めている。

議論が広がると、国会でも慎重論が出ている。最大野党「共に民主党」所属の鄭淸來（チョン・チョンレ）国会科学技術情報放送通信委員長は先月３０日、フェイスブックを通じて、「（網使用料の義務付け法案は）少数のＩＳＰを保護しようとして、国内ＣＰの『台無し』を招く恐れのある危険千万なことだという気がする」と明らかにした。


チ・ミング記者 warum@donga.com