Go to contents

「イカゲーム」がエミー賞で主演男優賞と監督賞受賞、非英語圏ドラマでは初の快挙

「イカゲーム」がエミー賞で主演男優賞と監督賞受賞、非英語圏ドラマでは初の快挙

Posted September. 14, 2022 08:46,   

Updated September. 14, 2022 08:46

한국어

ネットフリックスのオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」が、非英語圏ドラマで初めて米放送界最高権威のエミー賞を受賞した。米ロサンゼルスのマイクロソフト劇場で12日(現地時間)に開催された第74回エミー賞授賞式で、黄東赫(ファン・ドンヒョク)監督(51)が監督賞を、俳優の李政宰(イ・ジョンジェ、49)氏が主演男優賞を受賞し、世界のドラマの歴史を塗りかえた。4日に行われたドラマの技術スタッフに授与される「クリエーティブアーツ・エミー賞」で、ドラマ・ゲスト女優賞(イ・ユミ)、スタントパフォーマンス賞など4つの賞を受賞したのに続き、監督賞、主演男優賞まで受賞し、イカゲームはエミー賞で6冠を達成した。

2020年に映画「パラサイト」がアカデミー賞4冠となったほか、昨年に韓国人気グループのBTS(防弾少年団)が「ビルボード・ミュージック・アワード」を受賞したのに続き、イカゲームまでエミー賞を受賞するなど、Kコンテンツが世界的に権威ある賞を席巻し、主要賞の受賞パズルを完成させた。

黄氏は、イカゲーム1話「ムグンファの花が咲いた日」で、アジア国籍の監督で初めてエミー賞監督賞を受賞した。黄氏は「エミー賞の14の賞にノミネートされた後、人々は私が歴史を作ったと言った。だが私一人で作った歴史ではない。私たち全員が一緒にこの歴史を作った」と話し、拍手を受けた。黄氏は、共にノミネートされた米HBOドラマ「サクセッション」のマーク・マイロッド監督、アップルTVプラス「セブランス」のベン・スティラー監督らを退けた。

李氏も、アジア国籍の俳優で初めてエミー賞の主演男優賞を受賞した。特に李氏は、今年1月のゴールデングローブ賞で自分を抜いて主演男優賞を受賞した「ソクセッション」のジェレミー・ストロングなど世界的なスターたちを破って賞を獲得した。李氏は、英語で短く受賞の感想を語った後、韓国語で「大韓民国で見ている国民の皆さんと喜びを分かち合う」と述べた。そして記者懇談会でも、「言語が違うことがあまり重要ではないということは、『ソン・ギフン』(李政宰扮)の受賞で証明された」と話した。

海外メディアも授賞式の結果を先を争って報じた。米紙ニューヨーク・タイムズは、「世界的にヒットしたイカゲームがエミー賞の歴史を塗りかえた」と伝えた。米紙ニューヨーク・ポストは、「イカゲームが初の非英語受賞作になり、73年の歴史のエミー賞で途方もない勝者となった」と評価した。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は13日、祝電を送り、「不平等と機会の喪失という現代社会の難題に対する緻密なアプローチと洞察が世界の人々の大きな共感を得た」と称えた。
· hjson@donga.com