
米国とイランは11日(現地時間)から12日未明にかけて、パキスタンの首都イスラマバードで約21時間に及ぶ終戦交渉を行ったが、合意には至らなかった。2月28日の戦闘開始後初の交渉だったが、核物質の廃棄やホルムズ海峡の再開など主要争点で隔たりを埋められなかった。ただ、双方とも相手の出方を見極める余地を残しており、近く追加交渉が行われるとの観測も流れている。
12日、米代表団を率いたバンス副大統領は、会談場所のイスラマバードのセレナホテルで記者会見を行い、「良いニュースは21時間にわたり複数回の実質的な議論を行ったことであり、悪いニュースは合意に至らなかったことだ」とし、「米国のレッドラインは極めて明確に示した」と強調した。会見前、外信は両国の交渉団が追加協議のために交渉をもう一日延長する予定だと報じていたが、米代表団は同日帰国の途に就いた。
最大の障害はイランの核放棄を巡る合意だ。バンス氏は「イランが核兵器を追求しないという根本的かつ長期的な約束を確認する必要があるが、それがまだ見えていない」とし、「それを目にできることを期待している」と強調した。米紙ニューヨーク・タイムズなどは、ウラン濃縮のゼロ化や備蓄ウランの搬出に加え、ホルムズ海峡の運用やイスラエルのレバノン空爆停止も争点だったと報じた。イラン外務省のバガイ報道官はイラン国営通信(IRNA)に対し「いくつかの点では一致したが、ホルムズ海峡など2、3の問題で最終的な突破口には至らなかった」と述べた。
ただし、両国の交渉団ともに今後の交渉の余地は残している。バンス氏は「我々の最終かつ最善の提案をイランが受け入れるかどうかを見極める」と述べ、バガイ氏も「今回の交渉は40日間の戦争の後、不信と懐疑が蔓延する雰囲気の中で行われ、当然ながら一度の交渉で合意に達することはできなかった」とし、「双方の立場を近づけるために努力していく」と述べた。
米国は同日、ホルムズ海峡に軍艦2隻を派遣し、機雷除去作戦を実施した。戦闘開始後、米艦艇がホルムズ海峡に進入するのは初めてで、航行の安定確保を示しつつ開放圧力を強め、交渉力を高める狙いとみられる。

ニューヨーク=イム・ウソン特派員 ユ・グンヒョン記者 imsun@donga.com






