ソウル龍山区(ヨンサンク)の国立中央博物館は、22日から2024年1月28日まで常設展示館3階で「メソポタミア、あの記録の地」を開催する。米メトロポリタン博物館と共同企画した今回の展示では、メソポタミア文明のくさび文字が刻まれた粘土版(写真)や印章、絵画などの遺物66点が紹介される。
人類初、象形文字を使ったメソポタミア文明が残した文字粘土版13点からは、当時の生活像がうかがえる。横6.85センチ、縦4.5センチの小さな粘土版は、紀元前3100年にメソポタミアの都市行政を担った神殿で記録された帳簿だ。粘土版には、「ビール製造業者に麦や麦芽などの穀物を貸した」という記録が刻まれている。ビールが古代から全人類の文化遺産であることが確認できる。この他にも掛け算を習う学習誌、患者のための薬の処方箋などメソポタミアの記録遺物を通じて、古代から受け継がれてきた人類の知恵を知ることができる。入場無料.
イ・ソヨン記者 always99@donga.com