「世界の不動産ブームが消えつつある」 米紙報道
Posted July. 20, 2022 09:20,
Updated July. 20, 2022 09:20
「世界の不動産ブームが消えつつある」 米紙報道.
July. 20, 2022 09:20.
by イ・チェワン記者 ニューヨーク=キム・ヒョンス特派員 chaewani@donga.com.
新型コロナウイルスの感染拡大後、景気刺激のための各国の低金利政策と溢れる流動性で活況を見せた世界不動産市場が冷めつつある。急騰する物価を抑えるための主要国の金利引き上げ政策、景気低迷懸念などが不動産の鈍化を煽っているという分析が出ている。全米住宅建設業協会(NAHB)は18日、7月の米住宅市場指数が前月(67)より12ポイント低い55を記録したと明らかにした。減少幅は、新型コロナ感染初期の2020年4月以来最高水準。今後の住宅市場の景気に否定的な人がそれだけ多いということだ。昨年末2.66%に終わった米住宅ローン(モーゲージ)金利は、米連邦準備理事会(FRB)の相次ぐ基準金利引き上げで、現在6%を超えた。このため、中低価格住宅を中心に住宅需要が萎縮している。米国の不動産を一種の安全資産と考えて攻撃的に投資していた外国人の購入も停滞している。全米不動産協会(NAR)によると、昨年4月から今年3月までの1年間、外国人が購入した米住宅は1年前より7.9%減少の9万8600軒にとどまった。購入件数も、NARが2009年に統計を集計し始めて以降、最低値だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルも同日、「世界不動産ブームが消えつつある」とし、これまで世界不動産市場の上昇を主導したカナダやニュージーランドなどの住居価格の下落の兆しが明確だと伝えた。カナダの6月の住居価格は史上最高だった今年初めと比較して約8%下落した。ニュージーランドの6月の住居価格も、過去最高だった昨年末比8%の下落だ。オーストラリアやスウェーデンなどでも、住居価格が下落している。英国の不動産コンサルティング会社ナイトフランクも、物価上昇を考慮して、インド、ブラジル、チリ、スペイン、フィンランド、南アフリカ共和国などでも実質住宅価格が下がったと診断した。特に、各国の中央銀行の金利引き上げ基調がかなりの期間続く可能性が高く、全住宅ローンのうち変動金利ローンの割合が高いオーストラリアやポーランドが危険という観測が流れている。
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新型コロナウイルスの感染拡大後、景気刺激のための各国の低金利政策と溢れる流動性で活況を見せた世界不動産市場が冷めつつある。急騰する物価を抑えるための主要国の金利引き上げ政策、景気低迷懸念などが不動産の鈍化を煽っているという分析が出ている。
全米住宅建設業協会(NAHB)は18日、7月の米住宅市場指数が前月(67)より12ポイント低い55を記録したと明らかにした。減少幅は、新型コロナ感染初期の2020年4月以来最高水準。今後の住宅市場の景気に否定的な人がそれだけ多いということだ。昨年末2.66%に終わった米住宅ローン(モーゲージ)金利は、米連邦準備理事会(FRB)の相次ぐ基準金利引き上げで、現在6%を超えた。このため、中低価格住宅を中心に住宅需要が萎縮している。
米国の不動産を一種の安全資産と考えて攻撃的に投資していた外国人の購入も停滞している。全米不動産協会(NAR)によると、昨年4月から今年3月までの1年間、外国人が購入した米住宅は1年前より7.9%減少の9万8600軒にとどまった。購入件数も、NARが2009年に統計を集計し始めて以降、最低値だ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルも同日、「世界不動産ブームが消えつつある」とし、これまで世界不動産市場の上昇を主導したカナダやニュージーランドなどの住居価格の下落の兆しが明確だと伝えた。カナダの6月の住居価格は史上最高だった今年初めと比較して約8%下落した。ニュージーランドの6月の住居価格も、過去最高だった昨年末比8%の下落だ。
オーストラリアやスウェーデンなどでも、住居価格が下落している。英国の不動産コンサルティング会社ナイトフランクも、物価上昇を考慮して、インド、ブラジル、チリ、スペイン、フィンランド、南アフリカ共和国などでも実質住宅価格が下がったと診断した。特に、各国の中央銀行の金利引き上げ基調がかなりの期間続く可能性が高く、全住宅ローンのうち変動金利ローンの割合が高いオーストラリアやポーランドが危険という観測が流れている。
イ・チェワン記者 ニューヨーク=キム・ヒョンス特派員 chaewani@donga.com
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