急激なドル高が続き、対ドル・ウォン相場が1ドル1320ウォン台を突破し、3日ぶりのウォン安ドル高を更新した。
15日、ソウル外国為替市場でのウォン相場は、前日より14.0ウォン安ドル高の1ドル1326.1ウォンで取引を終えた。終値基準では、グローバル金融危機の真っ最中だった2009年4月29日(1ドル1340.7ウォン)以降のウォン安ドル高となる。同日の為替相場は、前日より5.9ウォン安ドル高の1ドル1318.0ウォンで取引を開始し、10分後に1ドル1320ウォン台を突破し、取引中は1ドル1326.7ウォンまでウォン安ドル高が進んだ。
韓国銀行は13日、未曽有の「ビッグステップ」(0.5%の利上げ)に踏み切ったが、ウォン安ドル高の圧力が続いている。6月の米消費者物価の上昇率が、41年ぶりに最も高い9.1%に達し、グローバルインフレへの懸念が弱まっていないためだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が強力な通貨緊縮に乗り出し、それにより世界景気が低迷するだろうという恐怖が高まり、安全資産であるドルに需要が集中している。景気低迷の懸念が高まっている欧州や中国の通貨も、ドルに対して通貨安を見せている。
対ドルウォン相場は、短期的に1ドル1370ウォンまでウォン安ドル高が進むだろうという見方もある。IBK投資証券のチョン・ヨンテク首席研究委員は、「米国の物価が下がるのを確認するまで、ドル高は続くだろう」とし、「対ドル・ウォン相場は、第3四半期(7~9月)は1ドル=1350~1370ウォンの水準まで追加のドル高の圧力を受ける可能性がある」と予測した。
同日、国内の株式市場は横ばいの動きを見せた。総合株価指数(コスピ)は前の取引日より0.37%(8.66ポイント)高の2330.98で取引を終えた。取引中に一時2300台を割り込んだが、外国人の買いが続き、2330台を回復した。コスダック指数は、前日より0.48%(3.69ポイント)安の762.39で取引を終えた。
朴民優 minwoo@donga.com