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BTSの登場で「公演場」になったホワイトハウス

BTSの登場で「公演場」になったホワイトハウス

Posted June. 02, 2022 08:22,   

Updated June. 02, 2022 08:22

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世界的なK-POPグループの防弾少年団(BTS)が先月31日(現地時間)、米ワシントンのホワイトハウスでバイデン米大統領と会って約35分間、アジア系憎悪犯罪への対応について意見を交わした。BTSファンクラブ「アーミー」がホワイトハウス周辺を囲み、49席あるホワイトハウス記者室にも各国の記者約100人が集まってBTSの一挙手一投足を撮影するなど、まるでホワイトハウスが公演場のようだった。バイデン政権は、米国の若者の間で爆発的な人気を得ているBTSを通じて、アジア系米国人に対する差別撤廃メッセージを伝えるために彼らを招待したという。

バイデン氏は、「善良な人が、憎悪がどれほど悪いことか話せば、憎悪は次第に減る。人々は皆さんが言うことに耳を傾ける」とし、BTSのような有名人がアジア系憎悪犯罪の根絶に大きな役割を果たすことができると期待した。BTSも、バイデン政権が最近発効した「アジア系憎悪犯罪防止法案」に感謝を表し、「アジア系憎悪犯罪の解決策を模索するために、私たちができることがあることを望む」と応えた。歓談を終えた後、バイデン氏はBTSに大統領記念コインも贈った。

バイデン氏に会う前にホワイトハウスのブリーフィングルームに登場したBTSは、各国の取材陣のカメラフラッシュを浴びた。ブリーフィングルームを訪れた記者は、普段よりも3倍多かった。記者たちが先を争って携帯電話でBTSを撮ると、記者室の後ろで会見映像を撮影しようとしていたホワイトハウスのカメラマンが「携帯をおろせ(phone down)」と叫んだ。同日、オンラインでも生中継されたホワイトハウス記者会見の動画には31万人以上が同時視聴した。

黒いスーツ、白いシャツ、黒のネクタイ姿で次々に表彰台に立ったBTSメンバー7人は、アジア系憎悪犯罪を根絶しようと繰り返し呼びかけた。リーダーのRMが先に英語で、「アジア憎悪犯罪、アジア系の包容および多様性などの重要な問題を話すことができて光栄です。アーティストとしてこのような問題についてどのようなことができるか考える機会を下さったバイデン大統領とホワイトハウスに感謝します」と述べた。

他のメンバーは韓国語で発言し、英語と韓国語の通訳が提供された。ジミンは、「最近アジア系を対象とした多くの憎悪犯罪に驚き、胸が痛かった。このようなことの根絶に少しでも役立てるようこの場を借りて声を出したい」と話した。シュガも、「私と違うことは間違っているということではない。正否ではなく違い認めることから平等は始まる」と述べた。ジェイホープは、「多様な国籍、言語、文化を持った『アーミー』の皆さんがいたので、この場に来ることができた」とファンに感謝を述べた。ジョングクは、「韓国人の音楽が異なる言語と文化を越えて世界中の多くの人々に届くことができるということがまだ不思議です」とし、これを可能にした音楽は本当に素晴らしい媒介物だと強調した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com