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「中国の経済低迷で李克強首相が表舞台に」米紙報道

「中国の経済低迷で李克強首相が表舞台に」米紙報道

Posted May. 13, 2022 09:09,   

Updated May. 13, 2022 09:09

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一時、中国の習近平国家主席のライバルだったが「忘れられた首相」と呼ばれる李克強(写真)首相が、最近の中国の経済低迷と相まって、再び表舞台に出てきていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が11日(現地時間)付で報じた。

同紙は中国の消息筋を引用して、「先月29日に中央政治局が不動産規制の緩和やハイテク企業の発展促進を示唆したのは、政治局委員が李氏の主張を支持したため」と伝えた。また、「中国の経済低迷で李氏が注目されており、実際に一部の制裁措置の緩和に影響力を行使している」と分析した。

習氏の「ゼロコロナ政策」と情報技術(IT)企業に対する強力な制裁が、ただでさえウクライナ戦争の影響で苦しい中国経済に悪影響を及ぼすという共感が広がっているという。

李氏は、「経済は首相が担当」という慣例によって経済分野を総括したが、権力が習氏に集中し、この権限までほとんど失われていた。李氏は今年3月初め、「今年が首相最後の年」とし、異例にも退陣を公式化した。

李氏の存在感が多少大きくなっても、習氏の3期目続投に支障はないという見方が大勢だ。ただし、最高指導部の構成には影響を及ぼす可能性があるという観測も流れている。習氏ら7人の共産党政治局常務委員の選任に李氏の影響が及び得るということだ。

このため、李氏を輩出した共産主義青年団(共青団)出身の要人が李氏の後任に内定する可能性があるという見方もある。同紙は、習氏が推す李強・上海市党書記が、新型コロナによる封鎖措置で非難を受けており、共青団出身の汪洋・全国政治協商会議主席や胡春華副首相が首相候補に挙がっていると分析した。


金祺容 kky@donga.com