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マリウポリ抗戦指揮官、「ダンケルクのように救ってほしい」

マリウポリ抗戦指揮官、「ダンケルクのように救ってほしい」

Posted April. 29, 2022 08:40,   

Updated April. 29, 2022 08:40

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「1940年、第2次世界大戦で、フランスのダンケルクの海岸で連合軍を救出したように私たちを救ってほしい。負傷した人々が治療を受けられなければ、このまま死んでいくだろう」

ウクライナ南部要衝地のマリウポリのアゾフスタリ製鉄所で抗戦を行っているウクライナ軍の指揮官が27日(現地時間)、国際社会に助けを求めた。製鉄所には負傷兵と民間人約2500人がロシア軍に対抗して2ヵ月間、孤立している。

ウクライナのメディア「ウクラインスカヤ・プラウダ」によると、同日、指揮官のウクライナ第36海兵旅団のセルヒー・ウォリナ団長(写真)は、フェイスブックを通じて、「私たちは62日間、ロシア軍に包囲された状態で作戦を行っている。負傷者が600人を超えるが、治療ができない」と伝えた。前日、ロシア軍は製鉄所を35回空爆した。空爆により民間人負傷者も続出した。

ダンケルク作戦は、第2次世界大戦の開戦初期、ナチスドイツ軍に対抗して戦い、フランス海岸都市のダンケルクに孤立した連合軍約30万人を救出した作戦だ。包囲された連合軍は、全滅が懸念されたが、民間漁船数千隻を動員して兵士を救出し、連合軍の反撃の契機になった。この作戦は、クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク 」やゲイリー・オールドマン主演の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で映画化された。


李恩澤 nabi@donga.com