
韓国国内での新型コロナの感染者数が著しく減少傾向を見せている。防疫当局は、秋と冬の新型コロナの再流行に備えたワクチン接種計画の策定を検討している。
5日、疾病管理庁によると、同日0時基準で1日の新規感染者は26万6135人だった。1週間前(34万7490人)や2週間前(35万3891人)の同じ曜日に比べると、最大で9万人近く減少したのだ。
このように、感染者数はピークを過ぎて減少しているが、全般的な新型コロナの流行状況は安定的だと見るのは難しいという指摘も出ている。防疫当局もこの1週間(3月27日~4月2日)、全国の新型コロナのリスク等級を5(非常に低い~非常に高い)段階のうち、最高段階である「非常に高い」と評価した。特に、非首都圏の重症者の病床稼働率が70%を超えるなど、医療対応体系の負担は依然変わっていない。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は、「重症者と死者は依然として多い状態だ」とし、「距離確保の全面解除までは程遠い」と懸念を示した。
一方、防疫当局は、新型コロナは今年の秋と冬、国内で再び流行する危険性があると見ている。中央防疫対策本部疫学調査分析団のイ・サンウォン団長は、「秋には季節的な影響で、また流行する可能性がある」とし、「政府は4回目の接種のほか、秋冬の再流行の可能性に備えた接種計画を検討している」と述べた。
通常ウイルスは、暑くて湿気の多い夏より、寒くて乾燥した冬によく広がる傾向がある。ウイルス自体は、低い温度の下でさらに長く生存する。また寒くなると、室内活動が増え、「3密(密閉・密集・密接)環境」が形成されてウイルスの伝播が増える。
キム・ソヨン記者 ksy@donga.com