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安哲秀氏が首相就任も地方選出馬も否定、党代表を狙うのか

安哲秀氏が首相就任も地方選出馬も否定、党代表を狙うのか

Posted March. 31, 2022 08:38,   

Updated March. 31, 2022 08:38

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安哲秀(アン・チョルス)政権引き継ぎ委員会委員長が30日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の初の首相を務める考えがないことを明らかにした。このため野党内では、「事実上『国民の力』と『国民の党』の合流後、党代表に挑戦するという意味」という見方が出ており、安氏の「6・1地方選」の役割が注目されている。しかし、「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は、安氏の地方選の活動について「政権引き継ぎ委員会に負担になる行動だ」と線を引いた。

安氏は同日、記者懇談会で「(政権引き継ぎ委員長として)新政府の青写真を描いた後、内閣には入らないことが、(尹次期大統領に)負担をかけないことだと考えた」とし、「党の支持基盤を広げ、政権の安定を支援する」と述べた。安氏は、地方選出馬の可能性についても、「(昨年の)ソウル市長選から大統領選、政権引き継ぎ委員会の業務まで超人的な日程を送ってきた。国民に奉仕するために集中するには再充電の時間が必要だ」とし、「地方選に出馬する考えはない」と述べた。

安氏は地方選で党選挙対策委員長を務める可能性についても、「党代表の役割、人事権者の役割であって、私が手を挙げてできることではない」と一蹴した。このため、現在進行中の「国民の力」と「国民の党」の合流議論が終われば、安氏が統合政党で党内の基盤固めに出るという観測が流れている。

一方、李氏は同日、BBSラジオ番組のインタビューで、安氏と李氏が共同で6・1地方選を指揮する可能性について問われ、「重大な選挙を控え、そのためには(安氏が)早く復帰しなければならない」とし、「しかし、引き継ぎ委員長としての仕事は5月まで重要だ」と述べた。また、「(安氏が)いくつかの政党を移り渡った(渡り歩いた)が、『国民の力』、その前のセヌリ党系列の政党との縁はあまりなかった」と付け加えた。これを受けて野党陣営からは、「合流後の党の主導権をめぐる『パワーゲーム』がすでに始まっている」という声が出ている。

しかし、安氏が不出馬を明らかにしたことで、5月初めの政権引き継ぎ委員会の活動が終了して安氏が党に復帰すれば、当分の間、李氏とのぎこちない同居が避けられない見通しだ。安氏は、次期党代表に挑戦するかを問われ、「李氏の任期が来年までなので、今その考えはない」とし、「本来、政治でそのようなことは、長期的計画を立てたからと言って、そのとおりにはならない」とだけ答えた。これに対して野党関係者は、「安氏は、2012年の大統領選で敗北したにもかかわらず、党代表になり、17年の大統領選で勝利した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の事例を念頭に置いているものとみられる」と話した。


洪禎秀 hong@donga.com