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米インド太平洋軍司令官、「中国が南シナ海の3つの人工島の軍事化完了」

米インド太平洋軍司令官、「中国が南シナ海の3つの人工島の軍事化完了」

Posted March. 22, 2022 08:24,   

Updated March. 22, 2022 08:24

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米インド太平洋軍のジョン・アクイリノ司令官が20日、「中国が南シナ海に建設した人工島のうち少なくとも3ヵ所が完全に軍事基地と化した」とし、中国の習近平国家主席が人工島を軍事化しないという2015年の発言を守らなかったと批判した。中国は、南シナ海で台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシアなど多くの周辺国と領有権問題を抱えている。米国も中国を牽制するために、戦艦を使って「航行の自由」作戦を実施している。

 

アクイリノ氏は同日、南シナ海を偵察中の海軍哨戒機「P-8Aポセイドン」内で行われたAP通信とのインタビューで、中国が南沙(スプラトリー)諸島のミスチーフ礁、スビ礁、ファイアリー・クロス礁の3ヵ所を事実上、軍事基地化したと指摘した。アクイリノ氏は、「中国がこの20年間で、第2次世界大戦以来の最大規模の軍事力の増強を図っていることを目の当たりにした。これが域内の不安定を招いている」と懸念を示した。

中国はこの人工島に対空ミサイル、レーダーかく乱装備、戦闘機および格納庫などを次々に配備した。これは、中国が海洋での攻撃能力を拡張しようとする明らかな信号だ。世界最大のエネルギー輸入国である中国は、中東産原油の輸送ルートである南シナ海を守ることが国家安全保障に直結するとし、周辺国との対立にもかかわらず、ここに多くの軍事力を投じている。

アクイリノ氏は、これによって南シナ海上空を通過する各国の民間航空機が中国のミサイル射程に入る可能性があることを懸念していると明らかにした。アクイリノ氏は、「この地域における米国の目標は抑止を通じて戦争を防ぎ、平和と安定を促進すること」とし、抑止に失敗すれば、戦って勝つことを準備しなければならないと強調した。


李恩澤 nabi@donga.com