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生き別れのウクライナ避難民「400万人にも」

生き別れのウクライナ避難民「400万人にも」

Posted March. 03, 2022 08:32,   

Updated March. 03, 2022 08:32

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「いつも夫の身に何か起こるのではないかと心配しています」

ウクライナ人女性のアーニャ・シエミエチキナさんは1日(現地時間)、ウクライナ西部と国境を接するポーランドの都市プシェミシルで夫の身を案じた。徴集対象である夫はウクライナに残った。米紙ワシントン・ポストによると、シエミエチキナさんは息子を連れて故郷のウクライナ中西部の都市ヴィーンヌィツャを離れ、列車を何度か乗り換えて33時間かけて先月28日にポーランドに着いた。出発前、故郷では1日2回、空爆警報が鳴った。シエミエチキナさんは、「(ロシア軍の)『爆弾テロ』が続けば続くほど、私たちは復讐を誓う」と話した。

ロシアのウクライナ侵攻から1週間が経った1日現在、周辺国家に避難したウクライナ人は約67万7千人にのぼる。このうち多くの人々が離散家族になった。ウクライナ政府が18~60歳の男性に徴集令を下したためでもあるが、国を守るために自ら離別を受け入れた人もいる。

先月27日、ウクライナ西部のイルシャバを離れ、ハンガリー国境の町ベレグシュラニに到着したビクトリアさんは、2人の娘を出迎えにきた親戚に預け、再びウクライナの夫の元に戻った。英BBCによると、ビクトリアさんは、「娘たちのことは心配だが、戻ることは恐ろしくない。困難な状況にある祖国を離れることはできない。私たちは愛国者にならなければならない」と話した。

ウクライナ南部オデッサで養女と6歳になった孫娘を車に乗せて、モルドバ・パランカの国境検問所に着いた50代女性のアナさんは、残してきた夫の話に涙を流した。「西側がこのおぞましい状況から抜け出せるよう助けてください」と話した。

 

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は1日、国連安全保障理事会会議で、「難民分野で働いた40年間でこのように速くこのように多くの人が避難するのを見たことはない。欧州最大の難民危機となり得る」と話した。

国連は、ウクライナ全人口4400万人の9%にあたる400万人まで難民が増えると見通した。国連は緊急人道支援に充てるため、17億ドル(約2兆475億ウォン)の寄付を呼びかけた。日本もウクライナ難民の受け入れを検討している。古川禎久法務相は1日、国会で、「ウクライナからの避難民を制度として受け入れることについて、早急に検討していく」と述べた。


黃聖皓 hsh0330@donga.com