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米FRB、「予想より早期に」金利上げへ

米FRB、「予想より早期に」金利上げへ

Posted February. 18, 2022 08:36,   

Updated February. 18, 2022 08:36

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米国の中央銀行に相当する連邦準備制度理事会(FRB)は、16日(現地時間)に公開した先月の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議の議事録で、予想よりも早く利上げと量的緊縮(QT)に踏み切る方針を明らかにした。市場の予想より緊縮の度合いが弱く、同日の米証券市場は大きな衝撃を受けなかった。

FRBは議事録で、「大半の出席者は、連邦基金金利(基準金利)の目標範囲を、2015年以降の時期より早い速度で上げるのが妥当だと提示した」とし、「予想したほどインフレーションが下がらなければ、委員会は今の予想より早い速度で緩和政策をなくすのが適切だ」と明らかにした。

今回の議事録には、「インフレーション」という単語が73回も登場する。FOMC委員らは、最近、インフレ指標がFRBの長期物価目標値(2%)を大幅に上回り、予想より長く続いていると懸念した。先月の米消費者物価指数は7.5%で、40年ぶりの最高値を記録し、生産者物価指数も史上最高値に迫る9.7%だった。

FRBは、保有資産を処分する貸借対照表の縮小(量的緊縮)も本格的に進める計画だ。FOMC委員らは、「現在の高い水準の保有資産に照らして、貸借対照表の大きさをかなり減らすのが適切だ」と判断した。FRBが、現在、8兆9000億ドル規模の資産を減らし始めれば、市場の流動性が早いテンポで吸収され、相当な緊縮効果が期待される。

これを受け、来月のFOMC会議で金利をどれだけ引き上げるかに注目が集まっている。金利先物価格を基にFRBの通貨政策を予想するシカゴ商品取引所(CME)フェドウォッチによると、16日午後9時(米東部時間基準)現在、FRBが3月に金利を25bp(1bpは0.01%)または50bp引き上げる可能性はそれぞれ60%対40%で拮抗している。今年末の米国の基準金利は1.50~1.75%、または1.75~2.00%が最も高く予測される。

市場は、FRBの強力な緊縮意志をすでに予想しているためか、議事録の公開後も、あまり反応しなかった。同日、ニューヨーク証券市場でスタンダードアンドプアーズ(S&P)500指数は0.1%上昇し、ダウ指数は0.2%安で取引を終えた。


兪載東 jarrett@donga.com