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「空から見ているララに金メダルを」オランダが亡き同僚に追悼セレモニー

「空から見ているララに金メダルを」オランダが亡き同僚に追悼セレモニー

Posted February. 15, 2022 09:16,   

Updated February. 15, 2022 09:16

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13日、中国北京首都室内競技場で行われた2022北京冬季五輪ショートトラック女子3000メートルリレーの表彰式。韓国に先立ってフィニッシュラインを通過して金メダルを獲得したオランダ女子代表チーム4人は、表彰台に上がった後、一斉に口付けした手を空に上げて振った。視線は空の向こうのどこかに向けられていた。

2年前にこの世を去った元同僚のララ・ファンライフェン氏のための追悼セレモニーだった。2018年平昌(ピョンチャン)大会女子リレーで銅メダルを獲得したオランダチームのメンバーだったファンライフェン氏は2020年7月、練習中に自己免疫疾患で突然この世を去った。2019年の世界選手権女子500メートルで金メダルを獲得するなど、北京での金メダルに夢を膨らませていた。

今大会で金メダルを勝ち取ったメンバーたちは口をそろえてファンライフェンを称えた。ヤラ・ファンケルコフ(32)は「今朝、ララに力をくれとお願いした。彼女はいつも私たち一緒にいて、私たちを助けていることを感じている」と話した。スザネ・シュルティング(25)も、「ララがわれわれを誇らしげに見下ろした。彼女はいつも私たちの心の中に特別に位置している。金メダルも彼女の夢」と付け加えた。

スピードスケート最強国のオランダは、これまでショートトラックでは目立った成績がなかった。平昌大会までショートトラックで取った歴代五輪でのメダルは5個(金1個、銀2個、銅2個)が全てだった。しかし、北京では女子1000メートルで金メダル、500メートルで銀メダルを取ったエースのシュルティングの活躍に支えられて、金メダル2個、銀メダル1個を獲得した。地元びいき判定を巡る議論が起きる中でショートトラックで最多のメダルを獲得した開催国中国(金2個、銀1個、銅1個)を、銅1個の差で追っている。表彰台には立てなかったが、ファンライフェンと一緒に過ごした時間も歴代最高の成績表に溶け込むことになった。


姜泓求 windup@donga.com