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劉永がきょうSP、「トリプルアクセル」で金妍児以来の五輪トップ5目指す

劉永がきょうSP、「トリプルアクセル」で金妍児以来の五輪トップ5目指す

Posted February. 15, 2022 09:04,   

Updated February. 15, 2022 09:04

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「五輪は貴重な時間だから、瞬間を楽しみ、競技を楽しんでほしい」

男子フィギュア史上初の五輪トップ5入りに成功した車俊煥(チャ・ジュンファン=21、高麗大)は、まだ試合が残っている女子フィギュア選手たちにこのような応援を送った。

女子フィギュアの劉永(ユ・ヨン=18、スリ高)も15日、中国・北京の首都室内競技場で行われるフィギュア女子ショートプログラム(SP)で、車俊煥のように韓国女子フィギュアにもう一つの記録を残すための準備を進めている。韓国女子フィギュアは2014年ソチ五輪で「フィギュア女王」金妍児(キム・ヨナ=32)が銀メダルを獲得して以来、トップ5入りを果たしたことがない。「他の選手の演技には気を使わず、自分の演技だけに集中する」という劉永の意気込みは、このような目標があるからだ。

劉永は今回の五輪で「切り札」としてトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを持ち込んだ。劉永は韓国女子選手として公式舞台で初めてトリプルアクセルを成功し、今も公式舞台で唯一プレーしている。世界的にこれを完璧に消化している選手は一部に過ぎない。

先月、五輪のテスト舞台となった国際スケート連盟(ISU)四大陸フィギュア選手権でトリプルアクセルジャンプを試みたが失敗し、6位に止まった結果を「薬」にしている。劉永の所属事務所の関係者は、「五輪前に行われた四大陸選手権で成績が振るわなかった結果、メンタルが揺れたのは事実」としながらも、「劉永はむしろそれを薬にして集中力を高め、最近は良いコンディションでジャンプ成功率が上がっている状況だ」と話した。

劉永は北京入りした9日未明にも、京畿道果川(キョンギド・クァチョン)のスケートリンクで1時間練習をしてから仁川(インチョン)国際空港に向かった。今回の五輪に対する態度がどれほど切実か分かる。劉永は、2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪を控えて行われた代表選考戦で1位になったが、年齢制限にかかって出場権を先輩たちに譲った。それだけに五輪の舞台は格別だ。

トップ5入りを目標にしている劉永は、今回の五輪でその目標を達成する可能性が高い。金メダルの可能性が高いカミラ・ワリエワ(16=ロシア五輪委員会、ROC)が出場するが、すでに多くの心理的負担を抱えており、まともな演技を見せるかは疑問だ。また、今大会に出場する女子選手のうち、今季に劉永より高い得点を挙げた選手は6人に過ぎない。トリプルアクセル・ジャンプを成功し、他の演技も完璧に行うことができれば「トップ5」入りは夢ではない。劉永は「北京に到着した最初の2日より調子がよくなっている」とし、「最後まで最善を尽くしたい」と語った。

一方、ISU四大陸選手権で銅メダルを獲得したキム・イェリム(19=スリ高)も15日、SPに出場する。キム・イェリムは「長い間、懸命に準備してきただけに、準備したものをすべてお見せできるよう最善を尽くしたい」と決意を語った。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com