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韓国人移民の獄中生活を描いた「イ・チョルスに…」、米サンダンス映画祭で上映

韓国人移民の獄中生活を描いた「イ・チョルスに…」、米サンダンス映画祭で上映

Posted January. 25, 2022 08:25,   

Updated January. 25, 2022 08:25

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1970年代、白人の誤った証言で韓国系移民が殺人犯とされた寃罪被害事件を扱ったドキュメンタリー映画が米国で公開される。米NBCニュースは22日(現地時間)、ジャーナリストとして活動するジュリー・ハ氏とユジン・イ氏が共同制作、監督した映画「Free Chol Soo Lee」が28日、第38回サンダンス映画祭で上映されると報じた。

この映画は、イ・チョルスさん(1952~2014)が1973年、米カリフォルニア州サンフランシスコのチャイナタウンで起きたギャング団殺人事件で殺人犯とされて服役し、後に無罪が判明して10年後に釈放された話を扱う。

事件発生当時21歳だったイさんは、白人目撃者の証言により第1級殺人容疑で起訴され、終身刑を宣告された。映画は、多くの白人目撃者が容疑者の中からイさんを犯人と証言する過程のお粗末さ、そしてこのように根拠があいまいな証言が証拠として採択される過程を追跡した。

 

イさんは服役中の1977年、他の服役者を殺害した容疑で死刑囚の監獄に移監される。この頃韓国系の記者イ・ギョンウォン氏が、白人目撃者が短い瞬間にアジア人の特徴を区別できるのか疑問を抱き、「イ・チョルス救命委員会」が立ち上げられた。

 

その後、在米韓人社会でイ・チョルスさんの話に関心が寄せられ、弁護士費用も集まった。イさんは1982年の再審で無罪が言い渡され、翌年釈放された。その後、講演活動などを行い、2014年に死去した。NBCは、イさんが「放浪する青年から、韓国系社会運動の象徴になった」と説明した。

ハ氏はNBCに、「簡単には表現できないイ・チョルスさんの話に以前から魅了された」とし、「この話を必ず世に伝えなければならないと感じた」と話した。ユジン・イ氏は、「この映画がアジア系米国人に対する米国人(白人)の観点だけでなく、アジア系の視線も変えることを願う」と語った。


金民 kimmin@donga.com