Go to contents

「景気減速」の中国、高速鉄道の建設と利下げで景気刺激

「景気減速」の中国、高速鉄道の建設と利下げで景気刺激

Posted January. 21, 2022 09:03,   

Updated January. 21, 2022 09:03

한국어

景気減速の圧力に直面している中国が、大規模な高速鉄道の建設計画を発表し、2カ月連続で金利を引き下げるなど、景気刺激に全力を挙げている。

20日付の香港サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は、中国が2025年までに1万2000キロの高速鉄道を追加で建設する計画だと報じた。日本やドイツ、フランス、スペイン、フィンランドの高速鉄道をすべて合わせたもの(1万1954キロ)よりも長い。当局は、高速鉄道826.8キロを先に建設するための投資額2380億元(約44兆7000億ウォン)も緊急承認した。中国はかつても、成長の勢いが低迷するたびに、大規模なインフラ投資に踏み切り、成長率をけん引してきた。

同日、中央銀行の人民銀行も、同様に、事実上の基準金利である貸付優遇金利(LPR)を0.1%ポイント安の3.7%と告示した。中国の金融圏は、企業や家計融資の基準としてLPRを使っている。人民銀行は、昨年12月にも、2020年4月以降20カ月ぶりにLPRを0.05%ポイント引き下げており、今回また引き下げたのだ。

17日に発表された中国の昨年第4四半期の国内総生産(GDP)の伸び率は、4.0%に止まった。2020年第2四半期(7.9%)以降の最低値であり、「ゼロコロナ」政策による消費萎縮や不動産会社「恒大」の破産危機、ビッグテックや芸能界などに対する当局の全面的な規制などが成長エンジンを弱めているという懸念が出ている。中国は、今年も5%台の成長を目標にするだろうが、達成は容易ではないという海外専門家や金融会社の予測が相次いでいる。


金祺容 kky@donga.com