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北朝鮮「極超音速ミサイル発射」、文政府は立場表明せず

北朝鮮「極超音速ミサイル発射」、文政府は立場表明せず

Posted January. 07, 2022 08:38,   

Updated January. 07, 2022 08:38

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韓国政府は、北朝鮮が「極超音速ミサイル発射実験に成功した」と明らかにした6日、何の立場も表明しなかった。任期末、南北関係改善に乗り出した文在寅(ムン・ジェイン)政府が、北朝鮮の顔色をうかがってまたも低姿勢で対応するのではないかという指摘が出ている。

外交部は同日、今回の北朝鮮のミサイル発射と関連して韓米の対応を問われ、「具体的に共有する情報がない」と明らかにした。北朝鮮がミサイルを発射した5日に続き6日も「挑発」という表現は使わず、批判や遺憾の意を表すこともなかった。北朝鮮の今回の弾道ミサイル発射は、国連安全保障理事会決議に違反する行為だ。

統一部当局者も同日、「北朝鮮の発射の意図を一つの方向に断定していない」とだけ述べた。北朝鮮の今回の挑発が、対外用ではなく自国の国防力強化計画に従ったものであり得るという意味だ。政府内では、北朝鮮が今回「レッドライン」を越えなかったことから、むしろ対話の意思があるのではないかという反応まで出ているという。

今回のミサイル挑発に対する韓米間の温度差を懸念する声もある。米国務省は5日(現地時間)、北朝鮮の発表後、東亜(トンア)日報の質問に、「域内そして国際社会を不安定にする北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を非難する」と明らかにした。ブリンケン米国務長官は、日本の林芳正外相と電話協議で、「北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する」立場を共有したという。一方、ブリンケン氏は、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官とは電話協議を行う計画はないという。これを受けて、一部では韓米関係の現住所を示しているという見方もある。

保守系最大野党「国民の力」は同日、論評を出し、「文大統領が終戦宣言にしがみついている」とし、「屈辱を受けても、北朝鮮のズボンの裾を放そうとしない」と批判した。


申晋宇 niceshin@donga.com