中国でもソン（ＳＯＮ）が人気だ。
中国プロサッカー・スーパーリーグ（ＣＳＬ）山東魯能泰山（山東）で活躍しているソン・ジュンホ（３０）が同い年の孫興民（ソン・フンミン＝トッテナム・ホットスパー）や黄義助（ファン・ウィジョ＝ジロンダン・ボルドー）、李在成（イ・ジェソン＝ＦＳＶマインツ）とともに１９９２年生まれ選手の最盛期をおう歌している。山東は４日、シーズン最終節で長春亜泰と１－１で引き分け、勝ち点５１（１５勝６分け１敗）で上海海港（勝ち点４５）を抜いてリーグ優勝を果たした。２０１０年以来１１年ぶりの優勝だ。ソン・ジュンホは同日もフル出場し優勝の感激を味わった。
２０２０年に全北現代（チョンブク・ヒョンデ）のＫリーグ１４連覇をけん引し、ＭＶＰに選ばれたソン・ジュンホは移籍した年にもう一度「大ブレーク」した。２０試合で中央の守備的ＭＦとして攻守両面で完璧に指揮した。決定的な瞬間に得点ポイント（４ゴール、６アシスト）をあげ、チームを何度も危機から救った。アシスト数はチーム内最多をマークしており、優勝の分かれ目だった昨年１２月１６日の北京国安戦（２－１勝）では同点ゴールを、１９日の上海海港戦（２－０勝）では駄目押しのゴールを決めた。
全北時代に「マエストロ」と呼ばれたソン・ジュンホは中国舞台でも中盤を支配する能力を証明している。相手のパスルートを断ち切る位置選定や２列目アタッカーの動きを阻むプレーが目立った。１試合当たり約１２キロを走る豊富な運動量で、チームの攻守バランスを完璧にコントロールした。４－２－３－１フォーメーションでＭＦ相棒のマルアン・フェライニ（ベルギー）はソン・ジュンホを信頼して積極的にゴールを狙えるようになった。イングランド・プレミアリーグ（ＥＰＬ）マンチェスター・ユナイテッドでも活躍したスタープレーヤーのフェライニは、ソン・ジュンホのおかげで１０ゴール（得点５位）を記録した。
ソン・ジュンホは韓国選手では初めてＫリーグＭＶＰ出身としてＣＳＬのＭＶＰに選出される可能性が高い。中国のニュースポータル「シナスポーツ」も４日、「ソン・ジュンホがＣＬＳ最高の選手という評価に全く無理がない。ＭＦの仕事を全うしてくれた」としてＭＶＰ受賞を予想した。
ソン・ジュンホは欧州のビックリーグで価値を上げている孫興民や黄義助、李在成に比べて相対的に注目されなかったが、誠実なプレースタイルで韓国と中国で際立ったキャリアを積み上げつつある。
兪載泳 elegant@donga.com
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