Go to contents

新型コロナ、肺だけでなく脳や心臓にまで広がる 米NIH研究で浮き彫りに

新型コロナ、肺だけでなく脳や心臓にまで広がる 米NIH研究で浮き彫りに

Posted December. 28, 2021 08:07,   

Updated December. 28, 2021 08:07

한국어

新型コロナウイルスが感染後、数日内に脳や心臓など体の様々な臓器に広がり、体内に数ヵ月間滞留する可能性があるという研究結果が出た。ウイルスが呼吸器以外の細胞に感染するのか、これまで科学界で論争されてきたという点で、多くの注目を集めている。

26日(現地時間)、ブルームバーグ通信は、米国立衛生研究所(NIH)が昨年、新型コロナウイルスに感染して亡くなった患者44人を解剖したところ、ウイルスが、肺や気道などの呼吸器にとどまらず脳や心臓など体の様々な臓器に広がっていることがわかったと報じた。

 

NIHの研究チームは、新型コロナに感染して1ヵ月が経過して亡くなった6人の患者を解剖したところ、彼らのすべての脳からコロナウイルスのRNA(リボ核酸)が検出されたと明らかにした。新型コロナ発症から230日が経過しても、脳など体内の他の臓器でRNAが発見されたケースもあった。

NIH研究チームは、これを英科学誌「ネイチャー」に掲載することを検討している。医療専門家たちも、今回の研究が新型コロナウイルスの代表的な後遺症である「ブレインフォグ(脳に霧がかかったような症状)」の理由、あるいは軽症および無症状患者も長期後遺症を患うことを理解するのに役立つと期待している。

 

23日、米南部のテキサス大学健康科学センター・サンアントニオ校の研究チームは、重症者よりむしろ軽症で完治した時、新型コロナウイルスの体内免疫記憶が長く続くという結果も提示した。これらはエクモ(ECMO・体外式膜型人工肺)を使用した重症者5人と軽症者8人の血液内の免疫記憶細胞(B細胞)を比較した結果、軽症患者のB細胞の増加の割合が高かったと明らかにした。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com