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「大統領選敗北」ヒラリー氏、幻の当選演説文を公開

「大統領選敗北」ヒラリー氏、幻の当選演説文を公開

Posted December. 10, 2021 08:13,   

Updated December. 10, 2021 08:13

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ヒラリー・クリントン元米国務長官(74・写真)が、2016年の大統領選挙でトランプ前大統領に敗北して読まれずにいた勝利演説文を公開した。

8日(現地時間)、米CNNなどによると、ヒラリー氏は米NBCのオンライン有料講演「マスタークラス」に出演し、「逆境力(power of resilience)」をテーマに、2016年の大統領選で勝利を仮定して準備した演説文を読みあげた。

ヒラリー氏は演説文を読む前に、「誰にも見せたことがない。声に出して読んだことも一度もない」とし、「この演説文を共有することは、私の最も公的な敗北に正面から向き合うこと」と話した。

ヒラリー氏は演説文で、「私たちは今日、全世界に、私たちの価値は守られ、民主主義は強力で、私たちの建国の理念が依然として『多なる一(e pluribus unum)』ということを示した」とし、「私たちは違いよって定義されることはない」と述べた。

 

2011年に死去した母親のドロシー・ハウエル・ロダムさんが言及された部分を読む時は、感情が込み上げてきたようだった。ヒラリー氏は、母親が8歳の時に両親に捨てられた後、カリフォルニアの祖父母のもとで苦労して育ったと話した。

ヒラリー氏は、「恐怖に震えるその子(幼い頃の母)に近付いて抱きしめて言いたい」とし、「あなたは生き残り、良い家庭を設け、3人の子を持つことになると。そして想像することは難しいかもしれないが、あなたの娘は成長し、米国の大統領になるだろうとささやく瞬間を夢見る」と涙声で言った。

ヒラリー氏は、「投票権を得る前に生まれた女性たちは、今夜のために百年待った。今や米国のすべての少年少女は、成長して自分の夢を実現できる」と初の女性大統領の当選の意味を強調した。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com