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教皇、バチカン行政責任者に初の女性任命

教皇、バチカン行政責任者に初の女性任命

Posted November. 06, 2021 08:14,   

Updated November. 06, 2021 08:14

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教皇庁があるバチカン市国の行政を総括する事務局長のポストに初めて女性が任命された。バチカン行政府の「ナンバー2」の職務に女性が就き、教皇庁の「ガラスの天井」が壊れつつあると、イタリアのメディアは評価した。

ANSA通信などによると、教皇庁は4日(現地時間)、「フランシスコ教皇がバチカン市国の行政事務局長にフランシスコ修道会所属の修道女ラファエラ・ペトリーニ氏(52)を任命した」と発表した。行政事務局長に女性が任命されたのは初めて。

行政事務局長は、バチカン市国の首長である行政庁長を補佐し、行政全般を総括するポスト。年間600万人が訪れるバチカン博物館をはじめ域内すべての官公庁の運営も責任を負う。慣例的に主教が事務局長を務めてきたが今回破格の人事が行われたと、バチカンニュースは伝えた。

イタリア・ローマで生まれたペトリーニ氏はローマのルイス大学、聖トマス・アクィナス大学を卒業した後、2005年から教皇庁内の海外布教業務を担当する福音宣教省で働いてきた。聖トマス・アクィナス大学教授としても教鞭を振るった。

昨年から教皇庁の主要職務に女性が任命されるケースが増えている。カトリック教会内の女性の権利向上の必要性を力説してきたフランシスコ教皇の意向が反映されたとみられている。教皇は昨年8月、教皇庁の財務を監督する財務評議会(計15人)で、一般信者の割当である7人のうち6人を女性に交代した。今年2月には、カトリック内の主要案件に対する投票権限を持つ世界主教代議員会の事務局長に、フランスの修道女ナタリー・ベッカート氏(52)を任命した。50年の代議員会史上、女性が投票権を行使することになったのは初めて。8月には、サレジアン修道女会所属の修道女、アレッサンドラ・スメリリ氏(46)が、核心職務である「人間開発のための部署」の次官に任命された。このほかに、教皇庁の外務次官や副報道官、バチカン博物館長なども女性が務めている。


金潤鍾 zozo@donga.com