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中国の目標は国境付近に「米軍のいない」韓半島、米国防総省が分析

中国の目標は国境付近に「米軍のいない」韓半島、米国防総省が分析

Posted November. 05, 2021 08:40,   

Updated November. 05, 2021 08:40

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中国が国境付近に米軍がいない韓半島を目指しており、北朝鮮の崩壊などにともなう韓半島有事に備えた軍事訓練もしていると、米国防総省が3日(現地時間)、明らかにした。

 

国防総省は同日、議会に中国の軍事力に関する年次報告書を提出し、中朝関係を扱った内容でこのように指摘した。韓半島に関する中国人民解放軍北部司令部の目標は、安定と非核化、中国の国境付近に米軍が存在しない状況だという。

また、中国軍は韓半島の非常事態に備え、陸海空の訓練および化学戦防衛などの軍事訓練をしていると指摘した。報告書は、「中国指導者は危機状況時、多様な作戦を行うよう北副司令官に指示できる」とし、△難民統制のための中朝国境セキュリティ、△大量破壊兵器の取り締まり、△北朝鮮を緩衝国として維持するための軍事的介入などを例に挙げた。

報告書は、昨年の新型コロナウイルスの感染拡大にともなう北朝鮮の独自封鎖で、中朝関係が停滞したと指摘した。2019年に再開された中朝高位級間の政治、軍事的外交がパンデミックで突然止まったことに触れ、「新型コロナウイルスの危険性に対する北朝鮮政権の偏狭な対応が中朝外交の交流を妨げた」と強調した。

マーク・ミリー米統合参謀本部議長は同日、北朝鮮政権が北朝鮮の軍隊と兵器体系をうまく統制しており、偶発的な事件が起こる可能性は非常に低いと見通した。米シンクタンク「アスペン研究所」主催の安全保障フォーラムで、北朝鮮の軍隊と兵器体系に対する北朝鮮政権の指揮、統制状況を尋ねられ、このように答えた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com