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国民の7割が賛成するウィズコロナ、実施後も室内では暫くマスク着用が必要

国民の7割が賛成するウィズコロナ、実施後も室内では暫くマスク着用が必要

Posted September. 11, 2021 08:46,   

Updated September. 11, 2021 08:46

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新型コロナワクチンの接種率が高まり、韓国内でも防疫と日常生活を共にする「ウィズコロナ」を巡る関心が高まっている。中央事故収拾本部によると、国民10人中7人以上がウィズコロナへの転換に賛成していることが、調査の結果分かった。しかし、このような期待が様々な誤解を生んでいるという指摘も出ている。専門家らと防疫当局の説明を通じて、ウィズコロナを巡る疑問をまとめた。

最もよくある誤解は、ウィズコロナへの転換後、「社会的距離確保」などの防疫措置が一気に解除されるという見通しだ。一例として、11月初めからマスクや会合の制限がなくなることもありうると期待する人が多い。専門家と防疫当局は、「それはできない」と口をそろえている。ソウル大学医学部医療管理学科の金輪(キム・ユン)教授は、「防疫を緩和しても、重症患者の急増に備えた『非常対応体制』として、距離確保体系自体は一部残すべきだ」と語った。嘉泉(カチョン)大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授も、「距離確保を徐々に緩和し、感染者の規模にどんな影響を及ぼすのか把握しなければならない」と語った。

防疫当局も、急激な防疫緩和への期待を警戒している。中央事故収拾本部の孫映萊(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は最近、「距離確保の長期化で疲労感が高まり、一気に行われる変化に対する期待感が高まっている」とし、「(ウィズコロナへの転換は)予防接種が拡大し、入院率や重症化率、死亡率が下がる時、徐々に行われなければならない」と語った。このため政府は、ウィズコロナという単語が防疫緊張感の緩和を招く可能性があるとみて、「段階的日常回復」などの用語を使っている。

マスクを脱ぐことを願う人が多いが、この時期も早く来ないものと見られる。特に、室内でのマスクの着用は、今後も相当続く見通しだ。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長は7日、国会予算決算特別委員会の全体会議に出席し、「室内でのマスク着用は最後まで、さらに安全になるまで守る必要がある」と強調した。

ウィズコロナに転換されれば、感染者数の増加を管理する必要はないという主張も出ている。感染者の代わりに重症患者や死者だけを管理しようということだ。これに対し、ソウル大学医学部予防医学科の洪潤哲(ホン・ユンチョル)教授は、「感染者が増えれば、そのうち重症患者と死者数も同時に増えらざるを得ない」とし、「感染者数を減らす努力は必ず並行しなければならない」と述べた。

ただ、現在のように毎日新規感染者数を「生中継」する方式については悩んでみようという指摘も出ている。キム教授は、「今のように一日の新規感染者数を発表し続ければ、『感染者数は増えるのに政府は何をするのか』という意見が出ざるを得ない」とし、「重症患者や死者数は毎日発表し、感染者数は一週間に一度だけ発表する方法も検討するに値する」と助言した。

政府は10月末から、「ウィズコロナ」の適用を検討する予定だ。ただ「9月の防疫状況が適正に安定する時」を前提条件とした。今月、小中高校の始業や大学の授業開始、秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)連休などが含まれるだけに、今後1カ月間がウィズ・コロナ転換の重要なヤマ場になるという。


キム・ソヨン記者 ksy@donga.com