
トランプ米大統領が進歩陣営と繰り広げてきた「文化戦争」の象徴であり、米国を代表する公演施設である「ケネディ・センター」が、「トランプ・ケネディ・センター」へと名称を変更する。
CNNなどによると、ケネディ・センターは18日(現地時間)、理事会が全会一致で正式名称を「ドナルド・J・トランプおよびジョン・F・ケネディ舞台芸術記念センター」に変更することを決めたと発表した。ホワイトハウスは同日、新名称のロゴをX(旧ツイッター)で公開し、ケネディ・センターの公式サイトにも新名称が反映された。トランプ氏は「驚くべきことであり光栄だ」とし、「非常に著名な理事の一人が提案し、全会一致で可決された」と語った。
首都ワシントンに位置するケネディ・センターは、演劇、音楽、舞踊などの公演が行われる国立文化芸術機関であり、大統領主催の文化行事の会場ともなる。1963年にケネディ大統領が暗殺された直後、米議会の法案可決とジョンソン大統領の署名を経て、その名が付けられた。
トランプ氏は「ケネディ・センターで、これ以上ドラァグショー(男性の女装公演)や反米的な宣伝は行わせない」と述べ、今年2月に理事陣を側近に入れ替え、自ら理事長に就任した。米紙ワシントン・ポストによると、トランプ氏は同日開かれた理事会に電話で参加したという。
今回の決定に対し、ケネディ家は即座に反発した。ケネディ大統領の姪で、ロバート・ケネディ・ジュニア保健福祉長官の妹のケリー・ケネディ弁護士は、「ケネディ大統領と正反対の立場にある人物の名前を並べるべきではない」と主張した。ジョー・ケネディ3世元下院議員も、「リンカーン記念堂の名前を変えられないのと同様に、ケネディ・センターの名称も変えることはできない」と述べた。
ロイター通信は、連邦法上、ケネディ・センターの名称変更には理事会の決議だけでなく、議会での法改正が必要になるとの指摘が出ていると伝えた。
イ・ジユン記者 asap@donga.com






