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法務部の対策は今度も「足輪材質を強化」

法務部の対策は今度も「足輪材質を強化」

Posted August. 31, 2021 07:29,   

Updated August. 31, 2021 07:29

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朴範界(パク・ボムゲ)法務部長官は30日、電子足輪(位置追跡電子装置)を切って2人の女性を殺害後逃走したカン容疑者(56)に対し、「国民の皆様に申し訳ない」と謝罪した。法務部は、その影響を考慮したのか、カン容疑者が自首した翌日に電子足輪毀損防止対策も発表した。

朴長官は同日、政府果川(クァチョン)庁舎に出勤する途中、記者らに対し「電子監督対象者がおぞましい犯行を犯したことについて、国民に申し訳ない」と述べた。その一方で「物的、人的限界は依然として残っている」とし、「電子監督制度が画期的に再犯を防ぐためには、さまざまな予算上・人員上、また韓国内部の組織文化の変化などが伴わなければならない」と強調した。

続いて法務部のブリーフィングでは、電子足輪毀損防止対策が公開された。法務部はまず、電子足輪毀損対策として、従来より丈夫な材質のストラップ(足首を覆う固定装置)を導入するとしている。法務部は2008年、電子足輪制度の導入後、計6回にわたって材質を強化してきた。にもかかわらず、今年に入って8月までに13人が電子足輪を切るなど、毀損事件が持続的に発生している。

法務部は電子足輪を毀損した場合、処罰も強化することにした。現行の電子装置装着などに関する法律によると、電子足輪の着用者が足輪を任意に毀損した場合、7年以下の懲役や2000万ウォン以下の罰金に処すことができる。にもかかわらず、電子足輪を毀損した罪で起訴された彼らは、平均1年未満の刑を言い渡されるにとどまっている。法務部はまた、毀損が発生した場合、迅速な検挙のために警察との情報共有の範囲を広げるなど、協力体系を改善すると明らかにした。

しかし、このような対策は具体的な予算確保などの計画なしに急いで出来上がった上、 原則的な対策を繰り返すにとどまり、法曹界では「甘い対策」という批判も出ている。


柳原模 onemore@donga.com