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日本研究チーム「ラムダ株から感染力の強い突然変異確認」

日本研究チーム「ラムダ株から感染力の強い突然変異確認」

Posted August. 04, 2021 08:16,   

Updated August. 04, 2021 08:16

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新型コロナウイルスの変異ウイルス「デルタ株」が世界各地で猛威を振るっている中、別の変異ウイルス「ラムダ(Lambda)株」が強い感染力とワクチンへの抵抗力を持っているという研究結果が発表された。研究チームは、「ラムダ株が人類社会に潜在的な脅威になり得る」と明らかにした。

2日(現地時間)、ロイターによると、日本の東京大学研究チームは先月28日、科学論文サイト「バイオアーカイヴ」に、ラムダ株の研究結果を公開した。これによると、ワクチンがウイルスの力を失わせる「中和作用」に抵抗する突然変異、既存のウイルスよりも感染力が強い突然変異がラムダ株から観察された。特定の条件でデルタ株よりラムダ株の感染力が強かったという内容もあった。ただし、ラムダ株が既存のウイルスより感染力が正確に何倍さらに強いのか、致死率はどの程度になるのかについてはまだ確認されていない。研究チームは、「まだ全世界がラムダ株の危険性を認知できていない」と懸念を示した。

ラムダ株は昨年12月にペルーで初めて発見されたことが分かっている。しかし、研究チームはそれよりも早い同年11月8日にアルゼンチンで検出されたウイルスからラムダ株が確認されたと明らかにした。ラムダ株の感染は、ペルー、チリ、エクアドル、アルゼンチンなど南米を中心に急速に拡大している。ペルー国立保健院によると、ペルー全体の新型コロナウイルス感染者のうち80%以上がラムダ株に感染した。全国民の65%がワクチン接種を終えたチリでは、ラムダ株による「ワクチンブレークスルー(突破)型」の感染ケースも相次いでいる。インフルエンザウイルス遺伝子データベース(GISAID)によると、現在、ラムダ株が確認された国は26ヵ国。

世界保健機関(WHO)は、ラムダ株を「懸念される変異株」より低い段階の「関心のある変異株」に分類しているが、専門家たちは変更しなければならないかもしれないと指摘した。ペルー・リマにあるカジェタノ・エレディア大学の分子微生物学者パブロ・ツカヤマ博士は、「ラムダ株は初期の頃はあまり注目されなかった。今はラムダ株の感染力が強いという指標が次々に明らかになっている」と話した。


李恩澤 nabi@donga.com