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三星がインテルを抜いた、半導体の四半期売上で3年ぶりに世界トップ

三星がインテルを抜いた、半導体の四半期売上で3年ぶりに世界トップ

Posted August. 03, 2021 08:18,   

Updated August. 03, 2021 08:18

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三星(サムスン)電子の第2四半期(4〜6月)の半導体の売り上げが、米総合半導体企業インテルを抜いて世界トップとなった。

三星電子の主力のメモリー半導体の需要が急増したのが1位の理由だ。ただ、ファウンドリ(半導体の委託生産)分野をめぐって世界的な企業各社がし烈な競争を繰り広げているため、1位の座を巡る争いはしばらく激しくなる見通しだ。

2日、外国メディアや半導体業界によると、三星電子の第2四半期の半導体事業部門の売上げは、計197億ドル(約22兆7400億ウォン)だった。インテルは196億ドルで、三星電子がグローバル半導体の売り上げにおいて1位となった。インテルの売上げには、最近、SKハイニックスへの売却が決定されたナンド事業部などがあげた売上げが含まれている。これを除いて集計したインテルの売上は185億ドルだ。

インテルは、1980年代から世界最大手の半導体企業として君臨し、グローバル売上1位の座を守ってきた。インテルが売上トップの座を三星電子に明け渡したのは、メモリー半導体の価格が高騰した2017年と2018年の「半導体スーパーサイクル(超好況期)」の時期だけだ。

第2四半期の売上の順位を分けたのはメモリーだった。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の拡散後、世界的な半導体供給難でメモリー半導体の価格が高騰し、三星電子の売上が大きく伸びた。インテルの主力半導体であるパソコンおよびサーバー用中央処理装置(CPU)の価格は、相対的にメモリー半導体より少なめに値上がりした。米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)は、「メモリー半導体の販売価格はCPUより低いが、需要ははるかに多かった」と分析した。

業界からは、メモリー需要の持続的な増加で、しばらくは三星電子が売上トップの座を維持するだろうという見通しが出ている。市場調査会社ガートナーは、今年のグローバルメモリーの売り上げが33%増になるのに対し、中央処理装置(CPU)の売り上げは4%増にとどまるだろうと予測した。新型コロナの拡散後伸びていたパソコンの販売成長の傾向が、最近鈍化していることもインテルには不利と言える。

ただ、ファウンドリ分野では、激しい競争が予告されている。インテルは最近、TSMCと三星電子が主導しているファウンドリ事業に進出すると明らかにした。インテルは最近、超微細工程半導体開発のロードマップを公開し、「2024年を基点に三星電子を抜いて技術主導権を引っ張っていきたい」と明らかにした。

市場調査機関トレンドフォースによると、今年第1四半期(1〜3月)のファウンドリ市場は、TSMCが55%、三星電子が17%を占めている。米政府やビックテック(大手IT企業)から支持を受けているインテルは先月、クアルコムやアマゾンを顧客会社として確保したと明らかにした。クアルコムは、三星電子の主要顧客会社の一つだ。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com