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南極の氷棚が溶けた場所でペンギンが狩猟

南極の氷棚が溶けた場所でペンギンが狩猟

Posted July. 30, 2021 08:23,   

Updated July. 30, 2021 08:23

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地球温暖化で氷棚が崩壊した南極海で、アデリーペンギンが狩猟する姿が観察された。最近になって急激な変化を経ている南極の環境に適応するペンギンの姿が捉えられたのだ。地球温暖化と南極の生態系変化の研究に重要な端緒になると期待されている。

極地研究所は29日、「南極張保皐(チャン・ボゴ)科学基地」近くのイネクスプレシブル島に生息するアデリーペンギン27羽を追跡した結果、このうち5羽が既存の猟場を離れ、「ナンセン氷棚」が崩壊してあらわれた海を新たな猟場としていることが分かったと明らかにした。イネクスプレシブル島は、世界最大の海洋保護区域である南極ロス海にある。韓国の主導で南極特別保護区域に指定された。

研究チームによると、2016年にイネクスプレシブル島のペンギン繁殖地から南に約10キロ離れたナンセン氷棚は、氷棚の最後の端が分離し、214平方キロメートルの面積の海があらわれた。氷棚は南極大陸と触れ合って海上に浮いている数百メートルの厚さの氷の塊★。南極大陸の上の氷河が海に入ることを防ぐ役割をし、「南極氷河の支え」、「南極気候変動のバロメーター」とも呼ばれる。

研究チームは、衛星測位システム(GPS)と水深記録計、ビデオカメラを活用し、イネクスプレシブル島に生息したアデリーペンギンの移動経路と狩猟の習性を分析した。研究チームは、ペンギンが猟場を変えた理由として、氷棚が溶けて餌を狩猟する海域が増えたためと推定した。氷棚が消えた海には氷河が溶けた水が流入し、ペンギンの餌であるオキアミなどが生息しやすい環境が造成される。

極地研究所のイ・ウォンヨン上級研究員は、「ペンギンの一部が変化に適応しているが、多くは急激な変化で危機にある」と指摘した。


キム・ミンス東亜サイエンス記者 reborn@donga.com