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「セウォル号記憶の空間」を光化門広場に臨時移転

「セウォル号記憶の空間」を光化門広場に臨時移転

Posted July. 28, 2021 08:58,   

Updated July. 28, 2021 08:58

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セウォル号惨事を称える「セウォル号記憶空間」がソウル市議会に臨時移転する。2019年4月、光化門広場に設置されてから約2年ぶりのことだ。4・16セウォル号惨事家族協議会は27日、記者会見を開き「記憶空間にある展示物と記録物をソウル市議会に移して臨時保管する予定」と明らかにした。

家族が直接写真と記録物を整理し、同日午後から議会1階の展示空間と壁などに移して展示し、一般市民にも公開する予定だ。木で作った記憶空間の建物は、京畿道安山(キョンギド・アンサン)に移して臨時保存することにした。

ソウル市は前日、撤去を強行するという立場だったが、遺族側の要請で1日延期した。ソウル市の撤去方針に強く反対していた遺族側が一歩後退し、懸念されていた物理的衝突は避けられるようになった。ソウル市は、家族協議会側の記者会見を受けて「7年が過ぎた今も苦しんでいることに対して、もう一度励ましの言葉を申し上げる」という内容の声明を発表した。

撤去問題をめぐってソウル市と遺族の対立は一段落したが、葛藤の火種は依然として残っている。遺族たちが、光化門広場の再構造化工事が終わる来年4月に記憶空間を再び光化門広場に設置することを求めているためだ。家族協議会側は「再構造化事業が終わった後、趣旨に合う空間がここに建てられることを望む」とし、「ソウル市はロウソクの歴史をこの広場にどのように盛り込むべきか検討してほしい」と話した。

ソウル市は遺族の意見を聞いて検討するという立場だ。ただ、広場内の新しい構造物の設置や代替敷地の準備については、依然として受け入れ難いという立場を示している。ソウル市は、「光化門広場の機能を損なわない範囲内で、セウォル号の犠牲者と遺族の痛みを称える案について積極的に検討する」と明らかにした。


姜昇賢 byhuman@donga.com