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米、国境規制を1ヵ月延長

Posted July. 23, 2021 08:29,   

Updated July. 23, 2021 08:29

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米国が21日、新型コロナウイルス感染拡大を理由にカナダとの国境の通行制限を少なくとも1ヵ月延長することを発表した。これに先立ち、カナダは米国人の受け入れ再開のために国境通行制限を解除したが、米国はこれを維持することを決めたのだ。

米国土安全保障省は同日、変異ウイルス「デルタ型」の感染拡大を理由にこのような決定を下したと明らかにした。北の国境であるカナダだけでなく南の国境のメキシコに対しても同じ措置が適用される。今回の決定は、カナダが来月9日からワクチン接種を完了した米国人の入国を許可し、隔離規定も設けないと19日に明らかにして2日後に出された。カナダとしては国境開放計画を明らかにした直後に不意を打たれた格好となった。

両国は昨年3月に国境の通行を制限し、貨物車両のような必須の移動だけ許可した。米国は、カナダから飛行機で米国に入国することは許可しているが、陸路による国境移動は16ヵ月以上規制している。米国とカナダは世界で最も長い8900キロの国境で接している。国境規制が続き、国境地域の住民や観光業界からは不満の声が上がっている。米紙ワシントン・ポストは、「通行制限問題をめぐって、米国が最も近い同盟と分かれた」とし、「これは国境地域の怒りを誘発する」と伝えた。

カナダ商工会議所のペリン・ビーティー会長は、「カナダの方が、ワクチン接種率がより高く、感染率はより低い」とし、「ワクチン接種を完了したカナダ人がなぜ米国の脅威になるのか理解できない」と話した。カナダは現在、ワクチンを1回以上接種した人が70%に達し、2回目の接種を終えた人は52%で米国より高い。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com