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駐韓中国大使、「韓国、台湾に言及しなければ良かった」

駐韓中国大使、「韓国、台湾に言及しなければ良かった」

Posted May. 27, 2021 08:24,   

Updated May. 27, 2021 08:24

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中国の邢海明駐韓大使(写真)が26日、韓米首脳会談の共同声明に台湾海峡と南シナ海に関する内容が「なかったなら良かっただろう」と話した。韓国政府が、台湾関連の言及は「非常に原則的な内容」として火消しに乗り出した状況で、台湾問題の議論自体を問題にしたのだ。邢氏は、「中国と米国の和解のために、韓国をはじめ中間の国々が良い役割をすることを望む」と述べ、韓国に米中間の均衡外交を求めた。

邢氏は同日、MBC時事番組に出演して、韓米声明に「中国」という表現がなかったことについて、「(韓国が)努力したと評価する」としつつも、「中国という単語は出てこなかったが、(中国を)念頭に置いた部分がある」と述べた。また、「中韓国交正常化の時、台湾が中国の一部であることを明確に認めた。南シナ海問題も中国は周辺国と協力して解決すれば良いと考える」と強調した。

また、「クアッド(Quad)(米国、中国、日本、インド4ヵ国の協力枠組み)の言及を念頭に、「一国や数国で作る秩序に対して、中国は少し違う考えをする」とし、「米国はグループを作って中国を封じ込めようとする傾向があるが、(韓国が)中国の立場を考慮してくれれば有難い」と述べた。韓国がクアッドに参加すべきではないと主張したのだ。

韓米が首脳会談を通じて、安保だけでなく経済・先端技術分野に同盟を拡大したことに対しても邢氏は警戒心を示した。また、「中国は米国のように(自国の)技術を他国に渡さないように統制したことは一度もない」とし、「(中国は)10年内に22兆ドルを海外から輸入するのに、韓国が国益を判断して、このような(中国)市場を活用して経済発展をするのが正しいと考える」強調した。

ただし邢氏の発言は、韓米首脳会談後に出てきた中国の反発のレベルから踏み出すものではなかった。「火遊びするな」という中国の不満を受け、政府が「韓中は特殊な関係」と火消しに乗り出していることを考慮し、ひとまず韓国政府の行動を見ることにしたものとみられる。特に、韓国まで背を向ける場合、同盟国を糾合する米国の中国牽制を阻止することが難しいと判断したようだ。邢氏は、習近平国家主席の訪韓計画については、「現状況では話すことはない」と述べた。


崔智善 aurinko@donga.com