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ロッカーに変身したペク・イェリン「遅れた思春期のように、ロックにはまる」

ロッカーに変身したペク・イェリン「遅れた思春期のように、ロックにはまる」

Posted May. 26, 2021 08:12,   

Updated May. 26, 2021 08:12

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R&Bポップスターが、荒いロックバンドのボーカルとして再びデビューすること。古今東西を調べてもその類がない。

「Square」「それはたぶん私たちの過ちではない」のシンガーソングライター・ペク・イェリン(24)が、ロックで固めて帰ってきた。バンド「The Volunteers」(韓国語名=「ザ・バルンティアーズ」)のボーカルとしてだ。彼らの1stアルバム「The Volunteers」(27日発売)は、疾風怒濤の最初の曲「Violet」からファンに慣れたペク・イェリンの80%を破って始まる。

裏切りは、時に人を狂わせる。艶やかな重低音、おしゃれなビブラートで伸びる高音…。ペク・イェリン特有のボーカルは、「擦り続けるロックギター、乱打するドラム」とぴりぴりと合っている。

「多くの方々が、私と言えば思い浮かぶワンピースを着たゆらゆらのイェリン、ソウルジャズフェスティバルのイェリン、こんなものをたくさん破りたかったようです。それは私じゃないんだけど…」

最近ソウル麻浦区(マポグ)で会ったペク・イェリンは、「バンド結成当時(2017年)、社会に向けた怒りもあり、遅れて来た思春期のように頭の中に異常なものが多かったようだ」と話した。バンドの合奏室にはドラムセット、ギターアンプ、ケーブルが散らばっていた。

バンド名は、ぺク・イェリンの中に芽生えたロックの世界を広げるよう、惜しみなく支援してくれたメンバーへの献辞だ。彼女はソロ歌手デビュー後、インディーズバンド「バイバイバッドマン」の音楽にはまって公演を観に行き、メンバーのジョニー(ギター)、コ・ヒョンソク(ベースギター)と親しくなった。一緒に英バンド・オアシスを扱ったドキュメンタリー「スーパーソニック」を見て、ロックの奔放なサウンドと世界観に目覚めた。キム・チホン(ドラム)まで合流して合奏が始まった。

1990年代の「オルタナティブ・ロック」や「グランジ」を連想させる照りつくギターサウンドはジョニーの役目。バンドリーダーのジョニーは、「私が『ソニック・ユース』や『ニルヴァーナ』を想像して作ったギターリーフに、イェリンが新鮮なメロディーを加えると、最初から違う音楽になる」と話した。

3番の「Let it go!」は、4ビートで叩く豪快なドラム、「Let it go!」の叫びが調和し、UKロックチャート1位の曲を聴くかのように中毒性がある。4番の「Time to fight back in my way」についてペク・イェリンは、「メンバーたちと合奏室に行く車の中で(米バンド)『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』の(ラップメタル曲)『Take the Power Back』を聞いて書いた」と話した。9番の曲名「S.A.D」は、社会不安障害の英語略。

「パンデミックで苦しむロックアーティストが、もっと自由に多くの音楽を作れるように助けてください。わたしたちも弘大(ホンデ)前で彼らと同じ舞台に立つ準備ができています!」(ペク・イェリン)


イム・ヒユン記者 imi@donga.com