
100ー100の同点だった試合終了58秒前。
ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ(37)が、攻撃の制限時間に追われ、10メートル近い距離から3ポイントシュートを放った。ゴールデンステート・ウォリアーズのステファン・カリー(33)が必死にジェームズに飛びついて阻止しようとしたが、大きな放物線を描いたシュートはゴールネットを揺らした。レイカーズにプレーオフ(PO)進出のチケットをもたらした決定的な一発だった。
レイカーズは20日、ホームのロサンゼルス・ステイプルズセンターで行われた米プロバスケットボール(NBA)プレイイン・トーナメントで、ジェームズの決勝3ポイントに支えられ、ゴールデンステートを103ー100で制した。
2019ー2020シーズンのNBAファイナル優勝チームのレイカーズは、ウェスタン・カンファレンスの第7シードが確定し、レギュラシーズン2位のフェニックス・サンズとPO第1ラウンド(7戦4勝制)を行うことになった。
同日敗れたゴールデンステートはメンフィス・グリズリーズと22日に最後の1枚が残っているPO進出切符を争う。そこで勝ったチームはPOで第1シードのユタ・ジャズと対戦する。
オハイオ州アクロンの同じ産婦人科で生まれた縁があるジェームズとカリーは、2015年から2018年まで4年連続でNBAファイナルで対決した。この日も最後まで大接戦を繰り広げた末、ジェームズが笑った。ジェームズは足首の負傷が100%完治していない中でも、22得点、11リバウンド、10アシストのトリプルダブルと大活躍した。
試合後、ジェームズは最後の3ポイントにまつわる裏話を打ち明けた。試合終了2分7秒前、ゴール下シュートを試みたところ、密着マークをしていたゴールデンステートのドレイモンド・グリーンに目を突かれてリングが3つに見えたという。ジェームズは、「3本のリングのうち真ん中を狙ってシュートを投げた」と話した。
カリーは3ポイント6本を含む37得点を挙げた。ゴールデンステートはレイカーズ(11本)の2倍近い20個のターンオーバーを記録したのが敗因と指摘された。
カン・ドンウン記者 leper@donga.com