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文大統領、対北朝鮮ビラ散布は「南北関係に冷水を浴びせる行為」

文大統領、対北朝鮮ビラ散布は「南北関係に冷水を浴びせる行為」

Posted May. 11, 2021 08:02,   

Updated May. 11, 2021 08:02

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が10日、対北朝鮮ビラ散布について、「南北関係に冷水を浴びせること」と批判した。文大統領が対北朝鮮ビラ問題について発言したのは初めて。北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が2日、談話を出し、脱北者団体の対北朝鮮ビラ散布について、「このまま放ってはおけない」とし、「相応する行動を検討する」と警告したことを受け、文大統領が直接収拾に出たのだ。しかし、バイデン米政権が北朝鮮の人権問題を強調し、北朝鮮への自由な情報流入を支持しており、対北朝鮮ビラ問題をめぐって韓米が相異なる対応をしていると指摘されている。文大統領は来月21日に韓米首脳会談を行う予定だ。

文大統領は就任から4年となった10日、特別演説を行い、対北朝鮮ビラ散布について、「南北合意と現行法に違反する」とし、「政府としては厳正な法執行をせざるを得ないということを強調する」と警告した。脱北者団体代表の朴相学(パク・サンハク)氏は、対北朝鮮ビラ禁止法(南北関係発展法改正案)が3月30日に施行された後も対北朝鮮に向けてビラを散布したことを明らかにした。文大統領が直接取り上げたのは、米国の対北朝鮮政策の見直しが終わり、南北、米朝対話を模索する時なので、北朝鮮を刺激しないためとみられる。しかし、北朝鮮に対して低姿勢という指摘も出ている。

文大統領は、米国の対北朝鮮政策について、「シンガポール宣言を土台にして出発するということなので、韓国政府が望む方向と合致する」とし、「任期の残り1年を未完の平和から不可逆的な平和に進む最後の機会と考える。長い熟考の時間も終わりつつある。行動に移す時になった」と述べた。米国の対北朝鮮政策に北朝鮮が反発していることについては、「北朝鮮の様々な反応があったが、対話を拒否したとは考えない」とし、「北朝鮮も最後の判断の時間を持つと考える」と述べた。また、「再び対座して協議する機会が与えられたので、北朝鮮が応えることを期待する」と強調した。


崔智善 aurinko@donga.com