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米ニューヨーク市、観光客へのワクチン接種を検討

米ニューヨーク市、観光客へのワクチン接種を検討

Posted May. 08, 2021 08:08,   

Updated May. 08, 2021 08:08

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新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる米ニューヨーク(NY)市が6日(現地時間)、市外から訪れる観光客にもワクチンの接種を検討していることを明らかにした。ワクチンを利用して観光客を誘致し、経済回復に弾みをつける考えだ。

NY市のデブラシオ市長は同日、記者会見で、マンハッタンのセントラルパークやタイムズスクエア、エンパイアステートビルなどの観光名所に接種施設を設け、観光客に無料でワクチンを接種する考えを明らかにした。観光客に接種するワクチンは、3~4週間置いて2回目の接種が必要なファイザーやモデルナのワクチンではなく、1回の接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製のワクチンだ。NY州は現在、ワクチン接種を居住者に限っているため、観光客にワクチンを接種するには州保健当局の承認手続きが必要だ。

デブラシオ氏は記者会見で、韓国など海外から来る観光客も接種対象に含めるかどうかについては具体的に明らかにしなかった。ただし、ワクチン供給が十分な米国は、国籍や滞在資格などを問わず接種しているので、韓国など米政府の入国制限がない国から来る旅行客は、NYに来てワクチンを接種することができるとみられる。

市当局によると、パンデミック前の2019年にNY市を訪れた観光客は6660万人にのぼるが、今年はこれより半分を少し上回る3640万人になる見通しだ。先月にはアラスカ州も観光客誘致のために旅行客に空港でワクチンを接種すると発表した。

米国ではこれまでに成人の約57%がワクチンを1回以上接種した。最近では接種のスピードが落ち、地方政府と保健当局は接種者を増やす方法を模索している。デブラシオ氏は、新たにワクチンを打つ人にはレストランの割引や博物館の無料入場などの特典を提供すると明らかにした。


兪載東 jarrett@donga.com