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「人影だけでも発砲」、ミャンマー治安部隊が迫撃砲まで使用して流血鎮圧

「人影だけでも発砲」、ミャンマー治安部隊が迫撃砲まで使用して流血鎮圧

Posted April. 12, 2021 08:15,   

Updated April. 12, 2021 08:15

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ミャンマーの治安部隊による機関銃や迫撃砲を使用した流血鎮圧で、8日に少なくとも市民82人が死亡した。現場にいた目撃者は、治安部隊が「人影」を見ただけでも発砲したとし、無差別発砲の疑惑を伝えた。ミャンマー軍事裁判所は同日、軍人を死亡させたとしてデモ隊19人に死刑を宣告した。

 

10日、AP通信とミャンマー政治犯支援協会(AAPP)によると、治安部隊は8日午後遅くから9日未明まで、ミャンマーの最大都市ヤンゴンから65キロ離れたバゴーで、デモ隊に向かって発砲した。この過程で、治安部隊は機関銃や迫撃砲など重火器を使用し、ツイッターに迫撃砲弾の破片の写真が投稿された。

治安部隊は、死者が多数発生すると、遺体をどこかに運び、この地域を封鎖したと、現地メディアは伝えた。デモを主導したある市民は、「まるでジェノサイド(集団虐殺)だった。彼らは人影を見ただけで銃を撃ちまくった」とミャンマーメディア「ミャンマー・ナウ」に話した。

8日、バゴーで発生した被害は、先月27日にヤンゴンで114人が死亡して以来、単独の地域での1日の犠牲としては最悪の規模だ。AAPPは、2月1日のクーデター後、同日までに701人が死亡したと明らかにした。

 

ミャンマーメディア「イラワディ」によると、バゴー惨事の翌日(9日)、ミャンマー国軍のゾー・ミン・トゥン報道官は、首都ネピドーで記者会見を行った。ある記者が、「国軍の鎮圧でこれまで数百人が死亡した」と指摘すると、報道官は、「私たちが本当に自動小銃で市民を殺そうとしたなら、あなたが言う500人ほどなら数時間内に死んだだろう」と述べた。また、「デモの鎮圧に最小限の武力を使用している。自動火器を使ったことはない」と主張した。

 

これに対して、国民民主連盟(NLD)議員らが臨時政府として組織した「ミャンマー連邦議会代表委員会」(CRPH)は、「大量虐殺の意図を露わにした」とツイッターで批判した。ミャンマー市民は、「市民に対する脅迫」、「国民の命をどれほど軽く見ているのか明らかになった」と憤った。

ミャンマー軍事裁判所は8日、「軍人を殺害した」という理由でデモ隊19人に死刑を宣告した。彼らは先月27日、ヤンゴンで大虐殺が起きた日、ヤンゴンの北オカラッパで軍人2人を攻撃し、1人を死亡させた容疑を受けた。ロイターは、クーデター後、デモ隊に公開的に下された初の死刑宣告だと報じた。報道によると、戒厳令下では軍事裁判所の判決に控訴できない。ただ、現在の最高権力者であるミンアウンフライン国軍最高司令官だけが判決を覆したり、減刑することができる。

ロイターは、「国軍が民主化デモ隊と市民のインターネットへの接続を遮断した」とし、「市民は紙で反国軍の印刷物を作ってばら撒き、情報を共有している」と伝えた。20代のミャンマーの若者たちは、「シトー(今後)」、「モロトフ(火炎瓶)」などの名前を付けた印刷物を作ってデモの情報を伝えている。


李恩澤 nabi@donga.com