米大リーグ(MLB)の打者が再びベンチからアイパッド(iPad)などのタブレット端末で相手投手が投げたボールを確認できるようになった。
AP通信は2日、MLB事務局がベンチ内のタブレット端末の使用許可を決定したと報じた。MLBは、2016年から専用のアプリケーションを使って打者が競技内容を分析できるようにした。しかし、2019年末にヒューストン・アストロズなどが電子機器を使って相手捕手のサインを盗んだことが発覚してからは政策を変更し、昨年はベンチでタブレット端末が消えた。
試合中に相手投手の投球内容が分析できなくなると、打者の打撃力が目立って低下した。昨年、MLB平均打率は.245で、1968年(.237)以来の低い水準だった。これを受け、MLB事務局が再び打者に「武器」を許すことにした。MLB事務局は、相手捕手のサインを隠した映像を制作して選手団に提供する方針だ。
黃奎引 kini@donga.com