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「男前の白鳥」を作ったマシュー・ボーン、 国内未公開作品が「オンライン上陸」

「男前の白鳥」を作ったマシュー・ボーン、 国内未公開作品が「オンライン上陸」

Posted February. 18, 2021 08:14,   

Updated February. 18, 2021 08:14

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映画「ビリー・エリオット」で筋肉質の男前の白鳥たちが飛び回って戯れるバレエ「白鳥の湖」の最後のシーン。古典を破格的に再解釈した現代版「白鳥の湖」を発表して、世界的な振付師に仲間入りしたマシュー・ボーン(61)の韓国未公開作品がオンラインで紹介される。ボーンは、英国最高権威の公演芸術賞「オリビエ・アワード」を9回も受賞した最多受賞者。現代舞踊家としては初めて、英王室騎士爵位を受けた巨匠だ

LGアートセンターは来月5~27日、毎週金・土曜日に作品4本をネイバーテレビを通じて有料で上映する。観覧料は1本あたり1万ウォン。昨年、新型コロナウイルス感染症のため、氏の来韓公演が白紙化されたため、舞踊ファンらは早くから盛り上がっている。最近ユーチューブチャンネルで公開された映像と書面インタビューで会ったボーンは、「昨年、パンデミックで韓国の観客と会うことができず、大変失望していた。3月のオンライン公演で『予期せぬもの』を期待してもいい」と語った。

公演は型破りな躍動感に満ちている。25年前に披露した「白鳥の湖」で、バレーウェアの上着を脱ぎ捨て、セクシーな筋肉をアピールした男性の白鳥たちのジャンプに、世界の舞踊界が熱狂した。今回公開される「レッドシューズ」「ザ・カーマン」「シンデレラ」「ロミオとジュリエット」の4本も、新鮮そのものだ。観客が最も見たい作品で選び出した。

最初に披露される「レッドシューズ」(3月5日午後7時30分、20日午後3時)は、昨年中止となった韓国公演で紹介されるレパートリーだった。1948年の同名のバレエ映画を脚色して舞台に上げたこの作品は、ボーンに「芸術としてのバレエを初めて紹介した作品」だ。偉大なダンサーを夢見る幼い少女が、作曲家と恋に落ちる物語だ。氏は、「舞踊団に関する物語を舞踊団が行うという点で特別だ」とし、「創作に対する情熱と芸術のための犠牲について物語っている」と説明した。続いて「劇全体を動き、演技、マイムでリードしながらロンドン、パリ、モンテカルロなど、場所による色彩と場所を強調して、見どころ満載の作品だ」と話した。

「ザ・カーマン」(3月6日午後3時、19日午後7時30分)は、2000年代初めに制作された作品だ。オペラ「カルメン」を現代風に脚色した。氏の作品の中で最も粗野で原初的な味が生きている作品とされ、「ダンススリラー」と呼ばれる。氏は、「一部ではこの作品を扇情的で汚いと言うが、現実的で世俗的な動きを取り寄せたかった」と話した。

「ロミオとジュリエット」(3月12日午後7時30分、27日午後3時)は、2019年に英国で初演された。数多いバージョンの振り付け作品があるが、「若い作品」を作りたかったという。それで10代のダンサーたちが主人公だ。精神病院を連想させる「ヴェローナ研究所」で、画一的システムに抵抗するロミオとジュリエットのメッセージを込めた。「シンデレラ」(3月13日午後3時、26日午後7時30分)は2017年に初演した作品で、第二次世界大戦当時のロンドン大空襲を背景にしたラブストーリーだ。ボーンは、「よく想像するシンデレラは捨ててもいい。落ちる爆弾と当代の人々が感じた現実逃避を音楽の中に表現した」とし、夢想家少女のシンデレラを期待してほしい」と話した。


キム・ギユン記者 pep@donga.com