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英国で感染力7割高いコロナ変異種が拡大、ロンドンなど緊急封鎖

英国で感染力7割高いコロナ変異種が拡大、ロンドンなど緊急封鎖

Posted December. 21, 2020 08:04,   

Updated December. 21, 2020 08:04

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英国で新型コロナウイルスの変異種が広がり、政府が首都ロンドンを含むイングランド南東部地域にロックダウン(都市封鎖)を発表した。このウイルスは、既存のコロナウイルスより感染力が7割ほど高いが、ワクチンは有効だと、英政府は明らかにした。

 

19日、BBC放送などによると、ジョンソン英首相は同日、閣僚らとテレビ会議を通じて新型コロナの対応を協議した後、国民に向けて、警戒レベルをレベル3からレベル4に引き上げ、ロンドンとイングランド南東部地域に20日からレベル4を適用することを明らかにした。すでにこの地域には警戒レベルで最も高いレベル3が出ていたが、さらに強化する必要があると見て、ロックダウンのレベル4を新設して適用したのだ。

レベル4では、病院や薬局などの必須施設を除く業種がすべて営業停止となり、在宅勤務が不可能な場合、登校、保育などの目的以外は外出が制限される。屋外で会うのは1人に制限され、屋内で家族以外の人に会うことも禁止される。

 

また、英政府は、当初クリスマス前後の期間(23~27日)、最大3世帯が会えるようロックダウンを緩和するとしたが、レベル4の地域には緩和しない方針だ。他の地域も、クリスマス当日の1日だけ緩和措置を施行する。英政府はレベル4を30日まで適用した後、継続するかどうかを決める方針だ。ジョンソン氏は、「私たちは計画通りにクリスマスを送ることはできない」と述べた。

政府の立場が急旋回したのは、「VUI-202012/01」という新型コロナウイルスの変異種のためだ。ジョンソン氏はこの変異種が既存のウイルスよりも7割感染が広がりやすく、実効再生産数を最大0.4ポイント押し上げる可能性があると明らかにした。ただし、ハンコック英保健相は14日、議会で、「変異種が深刻な疾患を誘発したり、ワクチンを無力化したりする証拠はない」と説明した。

他の欧州国家も、年末年始の新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、ロックダウン措置を出している。イタリアはクリスマス前後の24日から27日、31日から来年1月3日、5日から6日(公現祭)の3度にわたってロックダウンを実施すると明らかにした。スイスも22日から1ヵ月間、すべてのレストランやパブの営業を停止することを決めた。オーストリアも26日から生活必需品を扱う店以外の営業や外出を制限する3度目のロックダウンに入る。


金潤鍾 zozo@donga.com