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米FDA諮問委、「リスクより効能が大きい」とファイザーワクチンの承認を勧告

米FDA諮問委、「リスクより効能が大きい」とファイザーワクチンの承認を勧告

Posted December. 12, 2020 08:43,   

Updated December. 12, 2020 08:43

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米食品医薬品局(FDA)諮問機構であるワクチン・生物医薬品諮問委員会(VRBPAC)が10日(現地時間)、米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認するようFDAに勧告した。FDAと米疾病対策センター(CDC)の決定が残っているが、米国内の接種に向けた検証手続きが事実上完了したことで、早ければ週明けにも大規模な接種が始まるとみられる。

VRBPACの同日の決定は、「ワクチンのメリットは、16歳以上の個人が使用するリスクを上回っているか」どうかが話し合われ、採決された。諮問委員22人のうち17人が賛成し、4人は反対、1人は棄権した。

 

CNNなどは、FDAが諮問委の勧告を受け入れ、12日にワクチンの緊急使用を承認するとみられると伝えた。FDAがワクチンの使用を承認しても、実際の接種には13日のCDC諮問委員会の採決という最終関門を経なければならない。CDCは13日の投票で接種禁止対象も決める予定だ。

CDCが採決すれば、早ければ14日から米全域でワクチン接種が可能になるとみられる。アレックス・エイザー保健福祉長官は、「今後数週間内に2千万人にワクチンを接種し、来年1~3月にワクチンが生産され次第、普及するだろう」と明らかにした。

 

累計感染者が1600万人、死者が30万人にのぼる世界最大の感染国である米国の状況がワクチン接種を通じて沈静化するかは不透明だ。9日、国際統計サイト「ワールドメータ」によると、米国の1日の新規死者数は3263人で、過去最多を更新した。

同日の累計死者数(29万9692人)も、第2次世界大戦時の米軍戦闘死者(29万1557人)を超えた。CNNは、「来年4月1日までに米国の死者数は50万人を上回るだろう」と予想した。

米国の医療崩壊も可視化した。米保健福祉省は9日、「先週、全国で少なくとも200の病院が満員状態となった」とし、新型コロナ患者の急増で、多くの病院の集中治療室の病床が飽和状態だと明らかにした。


ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com