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「ベラルーシの誇り」ノーベル賞作家がベラルーシを去る

「ベラルーシの誇り」ノーベル賞作家がベラルーシを去る

Posted September. 30, 2020 09:46,   

Updated September. 30, 2020 09:46


ベラルーシ初のノーベル文学賞受賞者であり、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領の長期政権をずっと批判してきた有名作家・スベトラーナ・アレクシエービッチ(72)が、ドイツに出国したことが確認された。反政府デモに参加した有名女性政治家たちが、ルカシェンコ政権の弾圧を避けて相次いでベラルーシを離れた状況で、アレクシエービッチまでがこの列に加わったことで、反政府デモのエンジンが大幅に弱体化するとみられる。

AFP通信などによると、アレクシエービッチ側の補佐陣は28日(現地時間)、地元メディアとのインタビューで、「アレクシエービッチが治療目的でドイツに行った。以後、スウェーデン、イタリア・シチリア島で開催される本の展覧会、授賞式などに参加する計画だ」と明らかにした。さらに「帰国時期は決まっていないが、1ヶ月後は戻ってくるだろう」とし、「帰国後も、反政府活動を続けたい」と明らかにした。

「東欧最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領は、1994年から26年間政権の座についている。先月9日の大統領選挙でも勝利して、5年間の追加任期を確保した。しかし、野党はずっと不正選挙疑惑を提起して、2ヶ月近く反政府デモを行っている。これに参加したアレクシエービッチも、身辺の脅威を感じてきた。今月9日、首都・ミンスクの彼女の自宅に覆面をかぶった男が侵入を試みた。

ベラルーシ人の父親とウクライナ人の母親を持つアレクシエービッチは、1948年、ウクライナで生まれたが、幼年期にベラルーシに移住して生涯をここで過ごした。大学卒業後は雑誌記者として活動し、専業作家となった。

彼女は、他の作家と違って、記者経験をもとに数年間、数百人をインタビューして集めた本当の話を文学作品に昇華させる「声の小説」という新しいジャンルを披露して、世界的な注目を浴びた。第二次世界大戦当時、旧ソ連の一員としてナチス・ドイツに立ち向かったベラルーシ人たちの痛みを扱った作品「戦争は女の顔をしていない」も、戦争参加者の実際の証言をもとに書かれた。この作品は2015年、ノーベル文学賞を受賞した。

証言を基にした作法を反映したのか、彼女の作品はとりわけ社会批判の性格が強いという評価を受けている。彼女は作家活動を通して、独裁を日常的に行うルカシェンコ大統領を強く批判してきた。2000年代もルカシェンコ政権の圧迫を避けて、フランス・パリにしばらく滞在したことがある。

ルカシェンコ大統領は、野党の大規模なデモと抵抗にも関わらず、23日,就任に踏み切った。BBCは、「就任強行に市民の反発が激しくなり、米国、欧州連合(EU)は、ルカシェンコを合法大統領として認めないまま制裁を準備している」と明らかにした。


金潤鍾 zozo@donga.com