Go to contents

一日に279人が感染「大流行の暴風前夜」

一日に279人が感染「大流行の暴風前夜」

Posted August. 17, 2020 08:46,   

Updated August. 17, 2020 08:46

한국어

 

韓国国内の新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の状況が大流行の様相を見せながら、恐ろしく広がっている。週末を含めて16日0時までの三日間、548人の新規感染者が出た。感染者の急増の勢いを疫学調査が追いつかない状況まで現れている。政府は、「大規模な再流行の初期段階だ」と規定した。16日から2週間の社会的距離き置き(ソーシャルディスタンス)の第2段階が始まっている中、状況が悪化すれば、第3段階への切替も予想される。段階別の距離置きのうち、3段階はまだ施行されていない。

13日(0時基準)は一日に56人だった新規感染者が、14日は103人、15日は166人、16日は279人に増えた。3月8日(367人)以来161日ぶりの最多と言える。一日の発生が最も多かったのは、2月29日の909人である。新規感染者は、首都圏で集中的に出ている。三日間の感染者548人のうち、84.3%(462人)がソウルと京畿(キョンギ)、仁川(インチョン)で発生した。

問題は、なかなか拡散の勢いが衰える兆しを見せていないことだ。最大の理由は、首都圏の教会から端を発した集団感染だ。全光焄(チョン・グァンフン)牧師が率いるソウル城北区(ソンブクク)の「愛第一教会」でのみ16日昼まで249人が感染判定を受けた。集団感染事例のうち、大邱(テグ)新天地イエス教(新天地・5214人)、ソウル龍山区梨泰院(ヨンサング・イテウォン)クラブ(277人)に続き三番目に多い。愛第一教会の信者の陽性率は25%前後まで上昇した。しかし、信者たちが地方にもたくさんいるし、提出された名簿も正確でないので、全国に広がる可能性が高い。既に首都圏集団感染の関連感染者が、嶺湖南(ヨンホナム)や忠清(チュンチョン)などからも出始めている。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、盧英敏(ノ・ヨンミン)大統領秘書室長の主宰で開かれた大統領府の新型コロナ状況点検会議で、「防疫上の注意を守らず妨害する一切の違法行為については、国民の安全保護と法治確立のため厳しく処罰せよ」と指示した。文大統領はまた同日午前、ソーシャルネットワークサービス(SNS)に「国民の努力に水を差す大変非常識な行動だ」とし、「国家防疫システムに対する明白な挑戦であり、国民の生命を脅かす許せない行為だ」とも書いた。保健福祉部とソウル市は、15日に行われた光化門(クァンファムン)広場での集会に参加した全牧師を、16日、感染症予防法違反の容疑で警察に告発した。

まだ秋が来る前に感染者が急増すると、そのまま第2次大流行へとつながりかねないという懸念が出ている。翰林江南(ハンリムカンナム)聖心病院感染内科のイ・ジェガプ教授は、「7月末から8月初めにかけての休暇シーズンに梅雨が重なり、国民の移動量と室内接触が増え、新型コロナが長期化したことで国民の忍耐も底をついている」とし。「小中学校の始業が始まる今週が大きな山場になりそうだ」と懸念を伝えた。


イ・ミジ記者 パク・ヒョモク記者 image@donga.com · tree624@donga.com