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緩んだ距離置き、その隙に付け込んだコロナ

緩んだ距離置き、その隙に付け込んだコロナ

Posted July. 06, 2020 08:33,   

Updated July. 06, 2020 08:33

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「Please wear a mask!」「Keep the distance!」

マスクをつけてほしいという、人間の間の距離を守ってほしいという訴えが続いたが、あまり役立たなかった。三々五々集まって日光浴を楽しむときも、砂浜でボール遊びをする時も、マスクはなかなか目にできなかった。個人防疫は緩んでおり、距離置きはあちこちで無視された。5日昼、釜山海雲台(プサン・ヘウンデ)海水浴場の様子である。1日に正式オープン後、初週末を迎えて、海雲台には避暑客が殺到した。最近、新型コロナウイルス感染症拡散のせいか、例年に比べて数は少なかった。その代わり、米独立記念日(7月4日)の影響などで、外国人避暑客が多く目についた。しかし、そのほとんどがマスクをつけていなかった。釜山市と海雲台区の職員たちは英語のプラカードまで作り、マスクを配るなどのキャンペーンを行ったが、あまり効果がなかった。

韓国人の避暑客は、割合防疫上注意をよく守る様子だった。しかし、砂浜から少し外れた周辺のレストランやカフェの状況は違った。注文するために、前後の間隔なく並ぶなど、屋外よりも感染しやすい室内空間での距離置きが、さらに緩んでいた。パク・ソンヨンさん(66・釜山鎮区)は、「今日の天気はあまり暑くなく、避暑客が多くないのが幸いだ」とし、「猛暑で、夏休みのシーズンまで重なって人々が集まれば、距離置きを守ることはできないだろう」と心配した。

社会的距離置きのステップ1(生活防疫)の施行から2ヶ月。人々の疲れた心につけこんだ新型コロナウイルスの拡散振りは、日々はっきりしている。5日の新規感染者は61人。3日連続で60人以上(3日=63人、4日=63人)である。3日連続で感染者が60人を超えたのは、4月3〜5日以降3ヶ月ぶりのことだ。検査規模の減少で、週末に感染者が大きく減少する不文律まで崩れた。光州(クァンジュ)地域の恐ろしい拡散の勢いのせいで、全羅南道(チョンラナムド)は6日から距離置きをステップ2に引き上げる。1日の光州市に続いて二度目だ。室内は50人、屋外は100人以上の集まりや行事が禁止される。

世界の新型コロナウイルス感染者も、4日は一日に21万2326人が発生した。新型コロナウイルス発生後の最高値だ。流行を懸念する警告のレベルは高くなっている。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院の金宇柱(キム・ウジュ)感染内科教授は、「今のようにすれば市民たちは疲れるだけであり、一時的であっても、社会的距離置きステップを引き上げ、防疫の手綱をきつく引き締めて、感染者数を落とさなければならない」と強調した。


イ・ミジ記者 釜山=カン・ソンミョン記者 image@donga.com · smkang@donga.com