
米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は先月29日(現地時間)、北朝鮮の江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)の駅で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の特別列車とみられる列車が停車しているのを同日の衛星写真で確認したと発表した。健康不安説が流れているが、正恩氏が元山に滞在しているという見方を裏付ける情況だ。
38ノースは、同日撮影された衛星写真を分析し、「列車の南端にあった機関車は見られない」と伝えた。また、「機関車が分離されたのか、駅舎に移動したのかは不明」としつつも、「いずれにせよ列車が出発する準備ができているとは見られない」と付け加えた。
ただし38ノースは、「列車が正恩氏の所在を証明するものでも健康状態を示すものでもない」とし、「列車が停車しているのは明らかだが、到着時に正恩氏が乗っていたのか写真だけでは分からない」と説明した。
トランプ政権は、正恩氏の健康不安説に関係なく北朝鮮との非核化交渉に専念することを明確にした。
ポンペオ国務長官は同日、記者会見で、「正恩氏が死亡したり指導者の地位を維持できない場合に備えているのか」という質問に、「私たちは、正恩氏のほかに妹(金与正党第1副部長)や一部の他の指導者に会う機会があった」とし、「北朝鮮の指導部に何があったとしても、私たちの使命は変わらない」と強調した。また、「それは正恩氏がトランプ大統領とシンガポールでした、完全かつ検証された非核化の約束を履行すること」とし、「解決策を交渉する道筋を見いだすよう期待している」と語った。
ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com