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10日にW杯予選初戦、孫興民が全力投球を強調

10日にW杯予選初戦、孫興民が全力投球を強調

Posted September. 10, 2019 08:34,   

Updated September. 10, 2019 08:34

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サッカー韓国代表ユニフォームの左胸には虎のエンブラムが付けられている。大韓サッカー協会は、「古くからアジアサッカー界で韓国の勇ましさと闘志を称えて、『アジアの虎』と称してきた。韓国サッカーの強靭さを象徴するエンブレムだ」と説明している。

韓国代表のエース、孫興民(ソン・フンミン=27、トッテナム・ホットスパー)はゴールを決めた後、虎のエンブレムに口づけしながら愛情を示す時が多い。その孫興民が、ワールドカップ(W杯)の2022年カタール大会本大会に向けた出発点に立った代表チームについて、虎なるべきだと強調した。

韓国は10日午後11時(韓国時間)、トルクメニスタンのアシガバートで行われるカタールW杯アジア2次予選H組初戦のトルクメニスタン戦を行う。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング37位の韓国は客観的な戦力で132位のトルクメニスタンを上回っている。しかし韓国は5日に行、われたジョージア(同94位)との親善試合を、拙戦の末2-2で引き分けており、雰囲気を一新する必要がある。孫興民は、「虎も一匹のウサギを獲るためには必死で飛び掛かると言われる。私たちも虎のようなチームになってウサギを獲るように必死で試合に臨まなければならない」と語った。

韓国の組織力と強いプレスをかける守備が消えたジョージア戦が終わった後から、主将孫興民は「こんな競技力と心構えでW杯に出るのは難しい」と苦言を呈している。格下と見られているチームとの2次予選で、チームメイトたちが精神的に緩くなるのを防ごうとした衝撃療法だ。孫興民は、「世の中に当たり前のもの(勝利)などない。若い選手たちにも、このことを知ってもらうために厳しく怒鳴りつけた」と話した。

密集守備を展開すると予想されるトルクメニスタンを相手に、韓国は孫興民と黄義助(ファン・ウィジョ=27、ボルドー)を2トップに起用するとみられる。二人は昨年のジャカルタ・パレンバン・アジア大会(金メダル)から攻撃陣営で息を合わせてきた。ジョージア戦でも孫興民がサイドからのパスを枠内に駆け込んでいた黄義助がゴールにつなげた。黄義助は代表戦3試合連続得点を記録し、波に乗ったゴール感覚を示している。孫興民は、「義助とは長い間息を合わせて来たので、お互いにどんな攻め方を好んでいるのか良く知っている」と話した。

密集型守備を崩すためには前線のアタッカーだけでなく、サイド攻撃陣も左右を問わず活発な動きを見せて相手守備を分散させなければならない。MF陣はゴール前に駆け込むFWのスピードに合わせて適切な縦パスを出さなければならない。孫興民は、「攻撃の際にスペースを細かく使い、同僚同紙で約束されたプレイ(2対1パスなど)で得点機を作らなければならない」と力んだ。

孫興民自身の得点砲の稼働も必要だ。パウロ・ベント監督就任後の12試合で1得点に止まっている。また、今季に所属するトッテナム・ホットスパーでもまだ得点がない状態だ。孫興民は「自分から範を示して変わった姿を見せるべきだ。チームとして退化することなく、少しずつ問題を修正していく姿を(ファンに)見せたい」と話した。

韓国より予選1試合をもっとこなしたトルクメニスタンはスリランカ(200位)との1次予選を2-0で勝利を挙げた。トルクメニスタンは、攻撃的な4-4-2フォーメーションを使ったが、韓国戦では守備を力を入れた5-4-1布陣で出るとみられる。ハン・ジュンヒKBS解説委員は、「守備ラインに180センチの選手が多いトルクメニスタンはアジアでは体格が良い方だ。強くて精巧な右足キックを持つアルスランミラト・アマノフ(ウィンガー)とアルトル・ゲボルキアン(攻撃的MFもしくはウィンガー)を警戒すべきだ」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com