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ユベントスFCの二枚舌パレード

Posted July. 29, 2019 10:30,   

Updated July. 29, 2019 10:30

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26日、ソウル・ワールドカップ競技場で行われたKリーグオールスターとの親善試合でクリスティアーノ・ロナウドを1秒も出場させなかったイタリア・セリエAのユベントスFCが、韓国内で批判が沸騰すると遅れて対策作りに乗り出した。

国内外のサッカー関係者によると、ユベントスは今回の事態を極めて深刻に受け止めており、近く役員たちが出席する対策会議を開く予定だという。ユベントスは大会を主催したザ・フェスタ側に、「できるだけ8月初めに人を送る」とし近く韓国メディアなどに状況を説明する場を設けたい意向を伝えたという。

だが、ユベントスが今試合を控えて、継続して嘘を言いながら二枚舌を使ってきたことが明らかになり、ファンの怒りは容易に鎮まりそうにない。

ユベントスは、トタキャンになったスケジュールを埋める形で韓国での試合を急きょ組み込んだという。当初ユベントスは、24日の中国南京での試合以降に北京でイベントマッチを行う予定だった。だが、イベントを推進する過程で、北京側の協調が十分得られず、この予定が取り消しとなり、これに代わるスケジュールとして急きょ韓国に目を向けたという。ユベントスが韓国での親善試合をザ・フェストと韓国プロサッカー連盟に提案した時点は約3ヵ月前の5月中旬だった。2泊3日の日程で組んだスケジュールを「12時間滞在」に変更して欲しいと要求したのもユベントスだった。選手たちに休みを与えなければならないという理由だった。ザ・フェスタ側は、「到底消化できない日程だとして引き止めたが、ユベントス側が『何度も経験したスケジュールだ』として聞き入れようとしなかった」と明らかにした。半日も経たないうちにユベントスが受け取った招待料は約40億ウォンに達するという。

ユベントスが「短い日程」に自信を示したのは、当初選手たちを乗せたチャーター機が仁川(インチョン)国際空港に午前に到着する予定だったからだ。だがユベントスは試合1週間前に突然、「午後到着」になったことを韓国に一方的に通知した。結局、試合当日のスケジュールがドミノ倒しにずれ込み、試合のキックオフまで1時間近く遅れる事態となった。天災地変などの不可抗力な事態を除いて、国際試合が1時間遅れるのは世界的にも前例が見当たらない。

ユベントスは、「現地空港の事情で飛行機が予定より遅れた」と理由を説明したが、これも事実とは異なった。ユベントスが出発した26日午前、南京禄口国際空港の天気は穏やかな風が吹いていたし、視程も10キロ以上で実に良好だった。同じ時間帯に同空港を出発した飛行機のうち、予定より遅れて出発した飛行機は殆どなかった。一部の航空機は、むしろ予定より5分ほど早く離陸していたことが取材で分かった。出発遅れが空港の事情ではなくユベントスの事情が原因だった可能性が高いことを意味する。

「ロナウドの筋肉に問題があり、出場できかった」としたユベントスのマウリツィオ・サッリ監督の釈明も、ロナウドがイタリアに帰るや否やランニングマシンの上で走っている自分の写真に「家に帰れて嬉しい(Nice to back home)」と書き込んだインスタグラムで、嘘だったことがばれた。

サッリ監督は、試合後の記者会見で「ロナウドがプレーするところを見たければ、イタリアに来たらいい。航空料を払うよ」と言っていたことが、遅れてイタリアのメディアの報道で明らかになり、国内ファンを怒らせている。

無礼なユベントスのいい加減な態度に韓国ファンの怒りは取り留めようもなく広がっている。高くは40万ウォンもするチケットを購入した6万3000の観客の一部は、「集団で損害賠償請求訴訟を起こすべきだ」として組織的な動きまで見せている。インターネット上では日本の経済報復に対抗して展開している不買運動をイタリアとユベントスにも拡大するべきだと言う声まで上がっている。


李沅柱 takeoff@donga.com · 鄭允喆 trigger@donga.com