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保守を心配する

Posted July. 04, 2019 09:25,   

Updated July. 04, 2019 09:25

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週末ごとに光化門(クァンファムン)の交差点は、集会とデモで大騒ぎとなる。報道機関の特性上、週末にも勤務することが多いが、マイクに向かってあげる大声とスピーカーから流れる大きな歌声のために、ノイローゼにかかるほどだ。

デモをして自分の主張を繰り広げることは、民主主義社会では自然なことである。しかし、デモ参加者は何人もいないのに、スピーカーの音を上げて窓ガラスまで揺さぶったり、「○○○を刺殺しよう」のようなヘイトスピーチで眉をひそめさせる。家族や友人と一緒に週末の余裕と文化公演を楽しんでいた光化門をどうか市民に返してほしい。

光化門ではこれまで、様々な集会があったが、最近、週末には概して「保守」を自任する太極旗部隊が占領する。「文在寅(ムン・ジェイン)を追い出し、朴槿恵(パク・グンヘ)大統領を救出しよう」が常連のスローガンである。趙源震(チョ・ウォンジン)ウリ共和党共同代表などがよく講演者として登場する。

ウリ共和党だけではない。第1野党である自由韓国党も保守を自任するが、最近の行動を見ると、「果たして保守だろうか」という気がする。5・18民主化運動に北朝鮮軍が介入したと主張したかと思うと、とある議員は、外交秘密である韓米首脳の通話内容を公開した。息子の大企業就職を自慢して「共感能力ゼロ」という批判を受けた党代表が、「スペックを高めて言えば嘘だが、スペックを下げて言ったので嘘ではない」というのは、これもまた詭弁ではないか。

問題は、このようなことが単なる失言には見えないことである。保守のコンテンツや哲学自体が貧困なのではないか疑わしい。朴正煕(パク・ジョンヒ)政権以降、高度成長の神話を書いてきた韓国の保守は、低成長時代を迎えて、アイデンティティを失った。李明博(イ・ミョンバク)政府は序盤に、「ビジネスフレンドリー」を叫んだが、後半は親庶民と同伴成長に方向を変え、朴槿恵政府は最初から経済民主化を公約に掲げた。反共親米主義が韓国保守の特徴だったが、ドナルド・トランプという珍しい米大統領が現れ、独裁者の金正恩(キム・ジョンウン)に「マイ・フレンド」を叫んでいるので、外交安保でも方向を失った。

保守とは何なのか。「保守主義の父」と呼ばれる1700年代の英政治家エドマンド・バークによれば、保守は特定の理念体系というよりは、生活や社会に対する態度に近い。進歩が人間の理性への信頼に基づいて、改革を通じて理想社会を建設しようとするなら、保守は人間の限界を認め、伝統を尊重しながら改革に慎重である。保守はまた、政治権力の乱用に反対し、個人の自由と秩序ある民主主義を支持する。韓国党や改革保守という正しい未来党、さらに韓国の保守は果たしてこのような長所を示してきたか振り返るべきである。

保守と進歩はバランスを取らなければならない。人民の力で地上の楽園を建設するという共産主義の革命が、中国の文化大革命や今の北朝鮮のようにどれほど多くの人々を地獄に陥れたのかは歴史が示す。社会的矛盾を人間の力で改善しようとする進歩の努力も必要だが、人為的改造が生む副作用を警戒する保守の役割も重要である。

だからといって、時代による変化を拒否すれば、保守ではなく旧守だ。韓国の進歩が北朝鮮体制の追従や社会主義革命論と断絶しなければならないように、韓国の保守は、過去の軍事独裁政権を擁護する極端主義や国政介入勢力と手を切らなければならない。

韓国党が「2020経済大転換プロジェクト」を開始した。専門家らを大勢参加させて、文在寅(ムン・ジェイン)政府の経済失政に代わる政策を出すと主張している。来年の総選挙を狙った1回限りのプロジェクトではなく、保守の価値を再定義し、転換期の韓国経済を生かす実質的な代案を出すことを願う。経済にとどまらず、外交安保や教育、社会福祉についても説得力のある方法を発表してほしい。


申然琇 ysshin@donga.com